【研修トレンド通信128】
ビジネススピードを上げるロジカル・コミュニケーション

　ビジネスマンなら、相手に話が通じなくてイライラしたという経験を一度はしたことがあるのではないでしょうか？もちろん原因がどちらにあるかという分析も必要ですが、多くの場合、たったひとつのことをお互いに共有することで、ぐっとコミュニケーションの質もスピードも上がります。それは＜定義＞です。

　話が通じない原因には、説明の仕方が悪いということももちろんありますが、その説明も「定義」をしっかり共有することで、大きく変わってきます。話が通じないのは、コミュニケーションのズレが引き起こしている場合が多く、その解決策はお互いがコミュニケーションの中で示している事柄を違った意味や内容として認識をしているからです。洋服のボタンを掛け違えると服が正しく着られないように、ポイントがずれてしまうと話しの内容全体もずれていってしまいます。

　この話のポイントになるのが＜定義＞です。＜定義＞は、辞書で引くと「一つの概念の内容をはっきりと決めること」とあります。（『三省堂　国語辞典』より）つまり、これはこういうこと、と各々が勝手に解釈するのではなく、コミュニケーションの同じテーブルについた人全員で、＜定義＞を決めていかないと話の筋がどんどん食い違っていってしまうということです。

　しかもこの＜定義＞は、コミュニケーションを進める上で一つとは限りません。いくつか＜定義＞を決めておかねばならないことが、話を進めていくうちに出てきます。コミュニケーション能力の高い人というのは、この＜定義＞をしっかりと相手と決めることができ、且つ何を＜定義＞として決めなければいなけないかということを、正しく判断できる人だということもできるでしょう。

　＜定義＞を操る達人になるには、もちろん生まれ持ったセンスも影響するかもしれませんが、トレーニングでも十分スキルを伸ばすことができます。

　講演依頼.comでは、この＜定義＞をはじめとして、コミュニケーションの質とスピードを上げるためのロジカル・コミュニケーション研修をご紹介しています。電話やメールでのやりとりがますます増えると予想されるビジネスの世界。ロジカル・コミュニケーションができるかどうかで、大きくビジネスパーソンの評価が変わってくるのではないでしょうか？

（2012年8月20日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）