【研修トレンド通信068】
消費を牽引する女性のパワーをビジネスに

　前回、なぜ女性社員向けのセミナーに関するお問い合わせが多いかということをこのコラムで書きました。重ねてになりますが、女性向けにセミナーをするのは、ダイバーシティの推進により、女性活用ということが重要なファクターになっている中で、女性にいきいきと働いてもらう為にライフスタイルやビジネススキルアップなど様々なサポートの一環としてセミナーが開催されているからです。

　実は、もうひとつ大きな理由があります。それは、現在の消費を女性が大きく牽引しているという事実があることです。例えば化粧品。女性にとって化粧品は必需品です。ですから、この部分の消費は、決してなくなるということはありません。また、女性は男性に比べて、物ではない商品（マッサージや旅行など）にお金を遣うというデータもあります。「感覚にお金を遣う」と言い換えても良いかもしれません。そしてそうした消費は、自分たちの仕事や社会での状況が厳しくなってもなくなりません（逆に、そうなった方がストレス対策などのために増えることも考えられます）。

　しかし、女性だってただ何も考えずにお金を遣っているわけではありません。そういう点では女性はシビアですから、これは自分がお金を払うだけの価値のあるものかどうか、本当に金額に見合うサービスかどうか、厳しい目でチェックします。そのチェックをかいくぐったものだけにお金を払うのです。ですから、企業はこのような女性に購入をしてもらえるような商品開発に励むこととなります。お金を遣ってくれるかどうかわからない男性を視野に入れるよりも、良いものであれば、きっと購入に繋がるという女性をターゲットにした商品を開発する方が、確実で堅実なのです。

　そうした時に活躍するのは、やはり同じ女性です。自分だったらこんな商品があったらいい。この商品はもっとこうだったら使いやすいのに。そうした生の意見は同じ女性であるからわかるもの。女性が開発した商品、ビジネスモデルは多くの同じ女性の賛同を得て、爆発的ヒットを記録したものが多くあります。今や、買うのも作るのも女性が中心の時代になってきているのかもしれません。

　「講演依頼.com」では、女性のビジネススキルアップを応援する様々なテーマの講師をご紹介しています。新たなヒット商品開発へのヒントにセミナーを考えてみてはいかがでしょうか。

（2009年8月4日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）