【研修トレンド通信052】
コミュニケーションが起こす「化学変化」

　有名・無名を問わず、数多くの＜成功者＞を伝える人物ドキュメンタリー番組『情熱大陸』（毎日放送）。先日の放送回は、生命科学者の上田泰己さん（理化学研究所）でした。上田さんは33歳の若さながら、人間の体内時計を研究しており、その分野では大きな功績を残している方だそうです。その上田さんが番組の中で印象的な言葉をおっしゃっていました。

　「科学はコミュニケーションから生まれる」。

　上田さんは研究発表会の後の懇親会などには、なるべく顔を出すようにしているそうです。それは、人づきあいは大事だから。勝手なイメージかもしれませんが、研究者という人たちは人づきあいが苦手で、黙々と自室で研究をしているように思っていました。しかし上田さんはこうした人づきあいの中から、科学が生まれるとおっしゃっていました。番組ではその点を深く掘り下げてはいませんでしたが、きっと他の研究者とのやり取りの中で気づくことも学ぶことも多くあったのでしょう。だからこそ33歳という若さでの成功を掴んだのだと思います。

　「研究」という一見あまり関連のないような分野ですら、コミュニケーションの重要性に気づいている人がいます。人を相手にしている私たちビジネスマンもコミュニケーションをもう一度見直す時がきているのではないでしょうか。 世の中は世界同時不況。企業も個人もよりグローバルな人材が求められています。そんな中でこそ、小手先のテクニックではなく、心をきちんと伝えるためのコミュニケーションを学ぶ必要があるのではないでしょうか。心をもったコミュニケーションでなければ、“化学反応”は起きるはずはないのです。

　「講演依頼.com」では、コミュニケーションの基礎やグローバルな人間関係構築の為の研修プログラムをご紹介しています。人が人であるかぎり、【コミュニケーション】という問題からは逃れられないのかもしれません。

（2009年3月3日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）