【研修トレンド通信042】
厳しい時代を乗り切る知恵を社員にも -個人でもマネー・プランを見直す機会を-

　今のこの経済状況は一時的な金融危機というよりも、既に＜不況ふたたび＞と言っても過言ではないと思います。何よりこの先、日本や世界の経済がどうなっていくのか、とても不透明な状況が国民の不安を煽り、戦々恐々とした状況を作り出しているように感じます。

　もちろん、この状況を楽観視することは出来ません。弊社へのお問い合わせも今年は例年より「春闘」に関するお問い合わせを多く頂戴しております。その中でも多いのが、経済関連の講師に関するお問い合わせです。この不透明な状況を何とか把握し、今後の交渉材料にというところだと思います。

　しかし、ある企業の労働組合では社員に対して＜マネー・マネジメント＞の講演を開催したいと考えていらっしゃるそうです。「会社が経費や人件費を切り詰めるのは、わかりきっていること。しかし、そのことに反論するだけでは今回の不況は乗り切っていけない。それに今回の不況はどのくらい続くか予想がつかない。社員自身も自分のマネー・プランを考え直しておかないといけない」。そのために社員に情報を提供するのも、労働組合のひとつの仕事だ、と考えての企画なのだとか。

　確かに今この事態を乗り切るには、社員一丸となって向かっていくことが重要なことだと感じます。そうした時に、社員一人ひとりも意識を変えていくことも必要なことなのかもしれません。

（2008年11月25日 / 発信：「講演依頼.com」 研修チーム）