【研修トレンド通信023】
人は見た目が重要！―ビジネスにおける「印象」コントロールの効果

　今も昔も、人間の生活の中で必要なこと。それは言わずと知れたコミュニケーションです。ビジネスにおいても家庭においても、人と関わって生きていくには不可欠のスキルです。しかし、このコミュニケーションスキルを磨くことを考えたとき、まず思い浮かぶのは「話し方」や「聞き方」です（ビジネス用語でいうと「コーチング」などがこれに当たるでしょうか）。しかし、なにも｢話し方｣や「聞き方」ばかりがコミュニケーションではありません。

　コミュニケーションとは本来、人と人が意思疎通をするための方法ですから、そう考えてみると今まではコミュニケーションとして考えていなかったことも、実はコミュニケーションなのでは？と思うことがあります。例えば、同じ企業にいても、営業部に所属している場合と、受付とでは、出社する服装も持ち物も変わってきます。営業は、取引先のお客様に不快感を与えないよう、また、信頼をしてもらえるように髪型やスーツを決め、振る舞いや話し方もハキハキと話すように心がけるはずです。一方、受付であれば『会社の顔』になるわけですから清潔感を感じさせるような、柔らかい雰囲気の髪型や色を使った服装が好印象でしょう。

　このように、ビジネススキルといわれている事柄以外でも、「自分」というビジネスマンを演出する方法は多くあるのです。そしてそれは、相手に「自分という人間を伝えるコミュニケーション手段」でもあるのです。4月に入社した社員たちも各部署に配属を終え、今や業務をこなすのに必死なことでしょう。そうした彼らは、話し方や聞き方のスキルが足りない分、こうした“印象テクニック”で、戦略的に取引先の信用を「視覚的に」勝ち取ってしまうことも、あり得ない話ではありません。また契約のなかなか取れない営業社員が、自らの印象をコントロールしたことで、驚くほど契約がとれるようになったという例もあります。「目は口ほどにものを言う」ということわざがありますが、見た目はその後のコミュニケーション理解を超える部分があると思います。戦略的な印象のコントロールは、これからは重要な自分を売り込む営業ツールと考えることができるでしょう。

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（2008年6月17日 /　発信：「講演依頼.com」 研修チーム）