2014年05月15日

チームワークの元になる関係性

チームとは人の集まりですが、ただ人が寄せ集まっただけでは、そこにチームワークは生まれません。チームワークとは、そこにいるメンバー同士が、相手を知り、理解し、ゴールを共有する土台があってはじめて成り立つのです。これを「チームワークの元になる関係性」と言います。

皆さん、ちょっと何かのセミナーに参加したときのことを思い出してください。最初の数分間は周りの誰も知らず、緊張感に包まれ、なんだかとても居心地悪いですよね。あれは、まったく関係性ができていないからです。そこで講師が「じゃあ、ちょっとお隣の方と自己紹介をしてみてください」などと促すと、あちらこちらで笑い声が聞こえ、ようやく場の空気がなごみホッとする...。そうです、これが人の関係性なのです。つまりチームでは、この関係性の質をさらに高め、お互いに協力して目標を達成できるレベルまで醸成していくことが大切なのです。

チームが機能し始めるまでにはいくつかのステップがあります。それを示したのが下の図、アメリカの心理学者、B.W.タックマンが提唱した『タックマンモデル』です。

kawamura_201405.png※出典:"Development  Sequence in Small Groups"(1965, Bruce W. Tuckman)

最初の段階は形成期です。ここでは相手のことをまだよく知らないので、互いに様子を見ながら相手の出方を伺います。次に訪れるのが混乱期。ようやく慣れてくると、互いの主張がぶつかりはじめます。たくさんのスタンダードが登場し、まとまりのない時期でもあります。しかし、ここを抜けると次にやってくるのが統一期。ここでようやく、お互いの合意が形成され、チームとして機能し始めるベースが作られます。そして機能期に入ると、チームとしてのパフォーマンスが出るようになるというステップです。

人の集まりがチームとして機能し始めるまでには、放っておくとかなり時間がかかります。なので、それを早めるための意図的な関係構築の手法がチームビルディングなのです。チームビルディングのアクティビティやゲームは、一見無駄な遊びのように見えますが、チームとしてのパフォーマンスが出るまでの時間を早めるという意味では、実はもっとも効率のよい投資なのです。

さて次回は、チームに必要な「リーダーシップ/フォロアーシップ」についてです。どうぞお楽しみに。