2006年02月05日

頑張ることより大切なもの

 こんにちは。皆さんお変わりありませんか。正月気分も抜け、ようやくエンジンも始動してきました。あたたかい春が待ち遠しいですね。
 さて、今回は仕事の初心に帰れるようなお話をしたいと思います。


●僕が惚れ込んだ獣医さん(男)
 いつものように愛犬りゅうを抱いていると、なんと足の一部が丸くハゲている箇所を発見!鳥の足みたいにガサガサです。急遽、犬を飼ったペットショップ併設の病院に。ここには獣医さんが三人いて、曜日によって担当が違います。これまでも何回か行っていますが、今日の担当はN先生。はじめてかかる先生です。

 「こんにちは。どうしましたか?」
 ドアを開けると、そこにはメガネをかけた30歳くらいの小柄な男性の先生が。
 「先生、ここなんですけど、毛がハゲて...」
 「あ、本当だ。ちょっと顕微鏡で調べてみましょう」

 こんなやりとりから先生との会話は始まったのですが、話しているうち、僕はなんだかこの先生を好きになってしまいました(変な意味じゃなく。男の先生ですよ、念のため)。何かこう、返ってくる言葉が違うというか...。「本当に犬や飼い主のことを考えてくれているなあ」「この仕事が好きなんだなあ」そう思わせるものが、先生の態度や話し方ににじみ出ていたのです。
(皆さんにもそんな経験はありませんか?仕事をしていて「おっ、なんかこの人いいな」って思うときが)

 先生は、やがて顕微鏡から眼を上げ、声をかけてくれました。
 「ダニがいましたね。覗いてみますか?」
 ちゃんと自分の目で見させてくれる心遣いがまたいい。
 「はい。...おっ本当だ。すごいですね。見えるんだ」
 「これで原因がわかったんで、お薬を塗って、また一週間後様子をみましょう」
 説明もわかりやすく、こちらの質問もしっかり受け止めてくれ、満足のいく診察でした。また物を言う目線が、上からではなく、患者側と同じ立場でしゃべってくれたのもよかったのです。
(なぜ、こういう素晴らしい先生が、人の医者には少ないのでしょう?)

 僕は少しこの先生に興味を覚えたので、いくつか質問をしてみました。
 「ところで、先生はなぜ獣医さんになったんですか?」
 「生き物がやっぱり好きだったからかなあ」
 「先生、獣医さんて楽しいですか?ほら、こういうところってハードだって聞くし...」
 「大変ですけど、楽しいですよ」
 「どんなところが?」
 「いろんなことができるから飽きないですよ。ほら、眼科だったら眼ばっかりみなきゃいけないでしょ?」
(なるほど。そういう考えもあるか)

 その後、犬を連れていくときには、必ずこの先生と決めています。それは、このN先生の「自分の仕事が好き」オーラが、とっても心地よいからなのかもしれません。


●3つの質問
 僕は、上のように、いつも相手に興味を持ったとき、次の3つの質問をします。
 1)なぜ、この仕事をしているのですか?
 2)仕事、楽しいですか?
 3)どんなところが楽しいですか?

 大体この3つを聞けば、その人の仕事観みたいなものが見えてきます。僕は、そこがすごく知りたい。それにすごく興味がある。なぜこの仕事をしているのかっていう、根っこの部分が。そこにその人の哲学があるはずなんです。

 本当に好きでその仕事をしている人っていうのは、まるで楽しさの噴水があふれ出ているよう。それが相手に伝わるのではないでしょうか。そして、それを感じた相手が「あ、この人いいな」「あ、この人に任せたい」あるいは「何とか助けてあげたいな」と思うのです。本人はあくまで自然体で、努力とか、頑張るっていう感じではありません。そしてある意味、この在り方は努力や頑張りよりもパワフルなのです。この力を使わない手はない?


●頑張るのではなく、好きになろう
 よく成功するには「一生懸命」「頑張る」「努力」などが必要だといわれます。もちろんこれらも大切ですが、その前にできることが。それは自分を好きになること。自分の仕事を楽しくすることです。

 一生懸命、義務感や責任感で頑張っても、肩がこるだけですよね(この漢字をみただけでも!)。それより、自分はなぜこの仕事をしているのか、何が楽しいか、楽しくないならどうすれば楽しくなれるか、それを自分で知っておくことです。

 僕も以前会社勤めのときは「自分がその仕事を任された以上、その期待に応えないといけない」というプレッシャーの中で生きていました。確かに頑張ってはいましたが、楽しくはなかった。だから人がみても「ああなりたいな」とは思えなかったと思います。でもいまは、本当に自分のやっていることが好きだし、楽しい。心から自分を誇れる。そのオーラが人に伝わっているのだと思います。

 もし、これを読んでいる方で日々頑張っている人がいたら、ちょっと頑張るのをやめて、「自分はなぜこの仕事をしているのか?」その原点に戻ってみてください。

 どんな仕事も、将来の自分に無駄なことはひとつもありません。楽しくないなら、楽しめる方法を探せばいいだけです。

今年は、ぜひあなたも「自分の仕事が好き」オーラを手に入れてみませんか。肩の力を抜いて。
 それには、ぜひ先ほどの3つの質問を、自分に向けてみてください。

<今月のレッスン:
1)なぜ、この仕事をしているのですか?
2)仕事、楽しいですか?
3)どんなところが楽しいですか?>