書店？雑貨屋さん？

　親しい間柄ならではの本音のプレゼント。最近のヒットは、美ボディをつくるスリッパです。1900円というお手頃価格ながら「こんなにウケる！」と実感したお話。

　先日もハウススタジオでの撮影中、マイスリッパとして履いていると、「それ、どこで買ったんですか？」とファッションブランドに詳しいスタッフから尋ねられ、思わず「近所の書店で」と答えると、メークルームからも「じぇじぇじぇ！」という驚きの声が聞こえて来ました。

　それは、骨格矯正インストラクターの谷英子さんが監修した「はくだけ！」スリッパダイエットのブック＆グッズとして販売されているもの。大きめのグログラン調のリボンがついて、室内でも歩きやすく足がキレイに見える5.5cmヒール。「完成度、高いですよね」先ほどのオシャレなスタッフが足元を凝視するので、他のメンバーも注目。

　とうとう、脱がざるを得なくなってしまいました。履いているからこそ、さまになっていたスリッパは、実のところインソールに、足裏のツボにも、姿勢にも効きそうな凸部があって、さすがにそこはダイエット風味、健康履きの要素たっぷりの仕様。そこを見せずに履いていたかったのですが　仕方ない･･･と差し出してみると、次から次へと試し履きしたスタッフが「調子いい！」と絶賛。見かけも中身もOKだということです。

　女性誌に付録を付けて売ることが当たり前になって、各誌とも付録合戦をしてきた結果、ブランドとのコラボトート、化粧ポーチ、シートマスクなどなど、付録として付けられるモノは出尽くした感がありますが、美ボディジャンルは、モノを主役にブックを付けて販売の勢いを増している様子。言ってみれば、書店が雑貨屋さんに変貌していくようにも思えるのです。巻くだけ！のダイエットベルトも人気のようですが、撮影の帰りに立ち寄ってみたところ、このスリッパも売り切れ、再入荷したところでした。

　皆があんなに欲しいと言っていたので、タイムリーなプレゼントとして買っていこうと思いましたが、さすがに書店のレジに、厚さ7.5cmのB5判の箱をいくつも持っていくのも恥ずかしいし、困ったものです。