Born This Wayが教えてくれること

　「ガガ激太りの衝撃」コンビニのスポーツ新聞のコーナーにこの見出しを見つけて、思わず、人目もはばからず東京スポーツを買ってしまいました。オランダ、アムステルダムのステージに現れたレディー・ガガが、13.6キロ増し、それ以上？と書かれた記事を見てみると、網タイツははちきれんばかり、体全体に肉がついて、二重アゴと、思わず合成なのではと目を疑うもので、ファンとしては相当ショック！どんな奇抜であってもセルフコントロールが出来ていて、パーフェクトな美しさをキープしているのが、ガガ様だと信じていたからです。

　この秋発売されたばかりのレディー・ガガの黒い香水「FAME」の売れ行きに影響が出るのでは？そんな心配をしてしまうほどのビジュアルの変化ですが、さすが、ガガ様。本人は全く気にせずで、NYにオープンした父親のイタリアンレストランに行くと、大好物のパスタとピザをオーダー。「１回で2～3キロは太るけど、ドイツ、フランス、スイス、ベルギーと続くステージでの激しいダンスが一番のダイエット」とコメントしています。

　”Born This Way Ball”のワールドツアーのステージから、常に明確に送られてきたのは「私はレディー・ガガ。私はあなた。あなたの希望、夢、怖れ、私はあなたが愛するものすべて、憎むものすべて…」というメッセージ。美しくパワフルなだけではなく、時に醜くもあり、怖れや憎しみの対象でもあると言っているのです。

　「太る」という女性にとっての不安を、これでもかと見せつけてくれるのもガガ様の”Born This Way”。さらに「闇を見つめることで、光の中にいられる」という彼女の言葉が、「ガガもパーフェクトな存在ではない」と思うことで「私もまだまだいけるかも･･･」と思わせてくれるとしたら、多くの女性が救いを感じて頑張ろうと思えるのではないでしょうか。ガガ様の「いさぎよさ」は本当にクールです。