「行きたい方向を見る」ことが大切

　先日、某大手化粧品メーカーのカタログプロデューサーとして、カバーモデルのオーディションに参加。渋谷マークシティの会議室を借りて2時間、エージェントから、モデルの出身地、年令、来日回数を聞きながら、本人のBOOKチェックと肌チェック。正面、横顔、全身のバランスを見て、写真撮影まで一人約3分、40名の面接をこなしてきました。

　その日のうちに、3人の候補に絞って撮影スケジュールを確認というハードスケジュールでしたが、帰り道、青山のオフィスに向かいながら、あれだけ沢山の外人モデルを一気に見てもまるで違和感がなかった事について考えました。

　そういえば、最近自宅で観ているのはFOXとAXNとスーパードラマTVのみ。話題や人気のアメドラを観続けているから、今日のようにリアルなオーディションで沢山の外人モデルを見ても、違和感なく彼女達の出身と特徴はもちろん、瞬時にしぐさや視線で性格までも見抜ける（？）目力が養われていたのだと思いました。

　トレンドファッション系の「ゴシップガール」から、コンピューターオタクが主役の「チャック」。法廷ものの「アナベス　チェイス」に、SFものなら大人が観るべき「バトルスターギャラクティカ」まで、私が観ているアメドラには必ず美しく魅力的な女性が出て来て、その女性達が活躍するのを見ているのが大好き。特に注目するのは、キレイなのにジョークもわかって印象としてはカッコイイ女。ただキレイ、ただ可愛いでは物足りない関西人としては、アメドラの中に理想の女性が見つかる確率が高いのです。

　私がいつも10才以上若く見られるのは、同世代の女性と比べて、どの世界を見ているかの違いだと思います。オバちゃんに慣れてしまうと、自分もその世界に入ってしまう。OLでも主婦でも「それしか見ていない」とその世界に入ってしまうのです。

　自分が「いたい」世界をずっと見ておくこと。嬉しい事にインターネットのおかげでますますそこにいることが可能になりました。ファッションもビューティも、行きたい方向のものを見ていると、おのずと自分に必要なものが決まります。

　ロングヘアをキープして、レザーのライダースにショート丈のテーラードジャケット、開きのキレイなカットソーと細身パンツが私の定番なのは、周りを気にせず、行きたい方向のものだけを見続けている結果なのだと思います。