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2014年01月20日

初心忘れるべからず

 新しい年が明け、それぞれが今年一年の抱負を胸に歩みを始められたことと思います。
 寒風吹きさらす中、一輪の梅の花が咲いていました。寒かろう、冷たかろうそんな思いで、ほんの一時両手で花を覆うと、花が笑っているように見えました。「私は大丈夫、自分で選んで今、咲いているのだから大丈夫」そんな声が聞こえてくるようでした。”花笑う”本当に凛として美しい姿でした。自然の逞しさ、ぶれない心を見たように思います。
人もそれぞれ咲く時期があります。それがどんな時でもその瞬間を大切にして凛と自分らしく足跡を残したいものです。

 今年も様々な思いを胸に121万人が新成人を迎えました。それぞれの夢や抱負が語られていましたが、中でも感心したのは、「20年間育ててくれた親に感謝します」「人の役に立てる大人になりたい」としっかり言える若者が多かったことです。まだまだ日本もすてたものではないなと思いながら話を聞いていたことを思い出します。

 若者の宝は、”旬”そして”若さ”です。そこには限りない未来があります。自分の歩み一つで多くの経験や多くの人との出会いが生まれ、そしてそこからまた成長が生まれます。挑戦することに恐れないで欲しい。むしろ山や壁を楽しみながら挑んで乗り越えて欲しいと思います。そこには必ず足跡が残り、乗り越えた自信という根がはります。その根を沢山はることで、これからどんなに風が吹いてもぶれることがない心という幹が育ちます。自分の人生は自分で切り開いていくもの。成人の日に誓った思いは、歳を重ねても色あせることがないように、覚悟を持って歩みを進めて欲しいと思います。

 人は、歳を重ねると物事になれ謙虚さを忘れてしまいがちですが、私たち大人もかつて成人の日に抱いた思いを、歳を重ねても忘れることなく、ここ一番の時は「初心忘れるべからず」の心を思い出し、自分を奮い立たせて歩みを進めて行きたいものです。

 白い一輪の梅の花は、やがて暖かくなると実をつけます。実りには、その過程が大切です。寒風の中一輪、逞しく咲き誇ったこの花が、やがてどんな実をつけるのか今から楽しみです。
 貴方は今年、どんな実をつけますか?

 実り多き年でありますように。
 今年も一年、コラムどうぞ宜しくお願い致します。

春日美奈子

春日美奈子

春日美奈子かすがみなこ

フリージャーナリスト

國學院大學大学院法律研究科法律学専攻修士課程修了。報道畑25年の経験を生かし、少年院や教護院(現・児童自立支援施設)での実習を通し、常に現場の”今”や”生の声”を大切にして、少年問題に取り組んでいる。

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