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2010年07月01日

いきいき趣味ライフ

朝起きてふと、そうだ、今日は魚釣りをしよう!と思いました。こんな目覚めがいい。その日の天気や気分で、その日にやりたいことが決まる毎日。
朝起きてふと、あれっ、今日はやりたいことがない、やらなければならないこともない。そんな目覚めの日が訪れたら、私はきっと堪らんでしょうね。

愛の裏返しは恨みや憎しみではなく、無関心だそうですよ。自分の人生を楽しくすることに、無関心、無気力になってしまうということは、愛の無い人生の始まりです。

愛というのは、誰かの喜びのために尽くし、その喜びによって自分も幸せを感じる行為。
だとすると、誰の喜びを対象にして生きてゆくのかが、当面の課題になります。
誰を喜ばせたいのか、誰が喜んだら一番幸せを感じることができるのか、を自問すれば見えてくるのでしょう。今のところマイブームは息子の国太郎(2.5歳)です。

今日は午後に打ち合わせ一つだけだから、それまで国太郎と魚釣りして遊ぼうと決めました。生きものが好きな国太郎の目の前で、ピチピチの魚を釣りあげたら、きっと大喜び。
それを想像するだけでワクワクドキドキしてきます。まさに恋愛ですね。
アメリカでは、親父が息子に教え、伝えなければならないのは、キャッチボールと魚釣りなのだそうです、昔聞いた話ですけれど。

魚釣りをやらない人は人生の半分も楽しんでいない、という釣り人目線の言い方がありますが、でもこれは趣味にはまった人がその趣味を他人に説明するときによく使う、枕詞みたいなものですけどね。

ぐるりと海に囲まれた日本列島。河川や湖沼も無数にある釣り人天国です。こんな豊かな国に生まれ育って、釣りをやらないなんて、本当にもったいないです。初めての人も、昔やっていた人も、今こそ魚釣りをやりましょう。そして次代の子どもたちに、自然としっかり向き合う最高の遊びを伝えてやりましょうよ。自然や環境や生態系を正しく学ばせるには、頭でっかちの理屈よりも、竿一本持たせるだけで完璧です。

けれど一口に魚釣りといっても、色々ありまして。
魚でいえば淡水なのか海水なのか。釣り方だと、餌釣りか疑似餌なのか。
も一つ言えば、釣って食べたいのか釣る楽しみだけでいいのか。
けっこう選択肢が多いのです。今住んでいるところは富士山のふもとの富士河口湖町、そして千葉の大網白里、それから長崎のハウステンボス町。
私はその日目覚めたところによって釣りが変わります。

河口湖だとボートを浮かべて、ニジマスやブラックバス。道志川へ行けばニジマスやイワナ。大網白里だと九十九里の砂浜でキスの投げ釣りか、大原港あたりで遊漁船に乗ってヒラメやマダイ。ハウステンボスだとチヌやキスやタコやウナギを釣って楽しんでいます。

で、今日は長崎で目覚めたので、すぐ前の運河でチヌ(黒鯛)釣りを始めました。
私は日本の、釣りができるほとんどの湖や川で魚釣りをしてきて、九州では海岸線をぐるりと磯釣りして周りました。鹿児島の船間という漁港には、石鯛が釣れる磯のポイントに「国明瀬」とみんなが呼んでいるところまであります。
そんなベテランですから、目の前の運河であっても大物は楽勝、のはずでしたが結局フグ一匹とハゼ一匹だけ。それでもワーキャーと喜んでいる国太郎が、なーんだ、と言い始める前に、もう一度初心に返って釣りの腕を磨かなければと思いました。

一日は24時間。8時間寝て8時間働いたとしても、まだ8時間余っています。私はそろそろ働くのをやめて、早く1日中、国太郎と魚釣りして暮らしたいと願っています。好きなことは他にもたくさんありますが、誰のお世話にもならず、機嫌良く気楽に過ごせる好きなことは、魚釣りですね。

清水国明

清水国明

清水国明しみずくにあき

タレント

「あのねのね」で一世を風靡。芸能界きってのアウトドア派、スローライフ実践者としても知られ、子ども達の生きる力を育むための自然体験イベント等を積極的に実施している。また自然と共に生きる自身の経験から、シ…

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