2017年04月14日

生産性が10倍上がる部下の教え方

 さて、今年のテーマは「教える」です。部下をもつ管理職にとって「教える」という作業は避けては通れないものです。しかし、この「教える」ということは意外と難しい。なぜなら、教え方を教わったわけでもなく、また実際教えている時間なんてほとんどありませんよね?加えて、教える側と教わる側の価値観も違い、なかなかうまくいきません。このコラムでは、上司が部下にいかに生産性を上げながら教えるためにはどうすればよいのか、その考え方やポイントについてお伝えしていきます。

いま考えている項目は、
 ・世代間ギャップを埋める上司と部下のコミュニケーション
 ・教え方の枠組み
 ・押さえるべきポイント
 ・OJTはうまくいくのか
 ・この人から教わりたいと思える上司になるためには
 ・教わる側の心構え
 などですが、進みながら若干の変更はあるかもしれません。どうぞよろしくお願い致します。

教えるとはどういうことか

 「教える」という漢字の成り立ちを象形文字までさかのぼって調べると、左側が老人と子ども、右側が右手、そして木の枝などで叩いた時に出る「ポクッ」という音をあらわした擬声語、というワードが出てきます。つまり、大人が子供に、ムチ打って物事を伝えた、というのが教えるという行為だったのです。そして有史以降、このスタイルは昭和までは受け入れられたのでしょうが、いまこのスタイルで「教える」をやると、誰も聞いてはくれませんね(笑)。つまり、私たちは教えるという行為の歴史的転換期に生きているのです。これまでのやり方、自分が教わってきたやり方ではすで時代遅れです。平成の時代に合った教え方をぜひ、このコラムで身につけてください。

教える目的、大義は?

 企業や組織において、多くの場合は、部下を持った瞬間に「教える」という責務が発生します。そもそも、なぜ、なんのために教えなくてはいけないのでしょうか。それはまず、会社という組織に属している以上、あなたは生産性を上げることを求められているはずです。それには、あなたが学んだノウハウやスキルを個人に留めておかず、より多くの人が共有することで、生産性向上に寄与しければなりません。また、あなたがいなくなってもその仕事が回り続けるよう、会社の継続性の維持に貢献する責任もあります。そして三つめは、人生の先人として(最近は逆転することもしばしばありますが)、少しでも相手の成長に貢献すること、これは人としての責務であるとも思うのです。
 また教えることで、自分の作業を客観的に振り返ることができ、無駄を省いたり新しい効果が見えたりするメリットもあります。そしてあなたにとって一番の利点は、今の仕事を人にきちんと任せることができれば、自分自身が次のステージに上がることができるのです。
 
 「教える」ということは、組織人にとっては避けては通れない行為ですが、同時に部下がいないと体験のできない貴重な機会です。部下を持つ管理職の皆様、ぜひこの機会をチャンスととらえ、職業人としてのスキルを上げていただければ嬉しく思います。

 次回は「世代間ギャップを埋める上司と部下のコミュニケーション」についてお伝えします。どうぞお楽しみに。