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2016年10月14日

失敗を知らないのはハードルを高く設定してないから

私は会社員時代よく失敗をしていました。フロリダのディズニーワールドに行きたくていつも能力以上の事にチャレンジしていたからです。何回も失敗を重ねると流石に心が折れそうになる時がありました。
そんな時上司が言ってくれたのです。「成功するのは大事だが、失敗から学べることも多いぞ。失敗を知らないのは元々ハードルを高く設定してないからだ」と。

私は三越、ティファニー、ディズニーを通して約2000名の人材育成をしてきましたが、優秀ではあるもののどこかもの足りないという部下がいました。彼と接している内に失敗を恐れすぎているのか、ただ言われたことを卒なくこなし、型にはまり過ぎていて爆発力がないと感じたのです。そのままにしておくと、失敗もせず、限界までチャレンジすることもないので、現時点ではそれなりに優秀であっても、成長が期待できないなあと感じ少しハードルを上げた仕事をふりました。

最初彼は初めてのチャレンジに悪戦苦闘してましたが、彼は同僚に助けを求め、私に質問をしながら努力と知恵で乗り越えてきました。そのうち彼は高いハードルを越えることの喜びを覚え自分から仕事の提案をしてくるようになったのです。自分で提案し結果をだせた仕事は間違いなく面白いです。仕事を面白くするかどうかは自分次第なのです。

一度高いハードルを越えてしまうと低いハードルではもの足りなくなってきます。
低いハードルは短時間で楽々こなしながらもより高いハードルへチャレンジしたくなります。
この過程の中で自分なりのルールや法則を学んでいくのです。

私自身は失敗をするたびにいかに自分が小さな存在で、周りの人に助けられているかということを痛感してきました。そしておのずと感謝の気持ちが湧いてきて今度こそ成功させようと頑張れるのです。一流のアスリートや人生の成功者が必ずインタビューでいう事は「私は人に恵まれてきた」という感謝の言葉です。そう、知恵がつくとは恵まれている事を知るということです。

上田比呂志

上田比呂志

上田比呂志うえだひろし

大人の寺子屋 縁かいな代表

大正時代創業の老舗料亭に生まれる。幼い頃より家業を手伝い、"おもてなし"という、日本文化のDNAを受け継いで育つ。1982年に大手デパート・三越に入社。同社の社内研修制度によりフロリダで開催されたウォ…

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