2014年06月13日

リーダーシップ/フォロアーシップ

 組織マネジメントにおいて「一番大切なものは?」と聞かれれば、ほとんどの人が「リーダーシップ」と答えるでしょう。どうしても組織をまとめるリーダーが目立ち、重要に見えるので、このリーダーシップについては多くの研究もされ、その役割もおそらく80%は認知されていると考えます。ひとことで言えば「引っ張る」力がリーダーシップ。その中身は、

1.進む方向を示す
2.つねに全体を見渡し、必要に応じて調整をする
3.部下を励まし、応援する

などでしょう。

 しかし、これだけでは組織はうまく機能しません。そのリーダーについている部下たちにも何等かの役割が求められるのです。それをフォロアーシップといいます(フォロアーシップという言葉は、アメリカのカーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授が1992年、著書"The Power of Followership"のなかで使ったのが初めです)。ひとことで言えば「支える」力。それも、ただ受動的に言われたことをこなすだけではなく、もっと積極的に自発的に動く役割がフォロアーシップなのです。

 具体的にどんな行動が求められるかを挙げてみます。

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1.指示、命令に従う:

 これは当たり前のことですが、上司はチーム全体のことをだれよりも深く考え、作業を分担して指示を出しているはずですから、それを信じて従うことです。都度難癖をつけているようではいけません。

2.理解を示す・共感する:

 上司のビジョンや思いを理解しようとすること。自分の考えを主張するのではなく、なぜ上司がそうしたいのか、相手の考えに耳を傾け、それを共感しようと努力することです。その過程において質問したり、議論するのはよいことです。

3.責任の一端を担う:

 何かうまくいかないことがあったら上司のせいにするのではなく、任された以上、自分が責任を持ってその仕事をするという姿勢が必要です。

4.助ける:

 上司の目が行き届かなかったり、手が回らない作業などを見つけたら、率先して自分も手伝うことです。任された自分の仕事をこなすだけでなく、リーダーの目線に立って全体を見て、気づいたことがあればリーダーに伝えたり、提案することです。

 9割がアルバイト、社員が一人だけ、という現場は最近多いようですが、その現場の人たちにフォロアーシップの概念があるかどうかがチーム力発揮のカギとなります。ただ、こうしたフォロアーシップを期待するには、まずリーダーは部下とのコミュニケーションをしっかりとり、信頼関係を築き、働きたくなるような場づくりを提供する任務があるはずです。

 次回は、具体的にどうしたらリーダーシップとフォロアーシップを高めることができるかをお話しします。どうぞお楽しみに。