2018年08月20日

国際テロ組織アルカイダ / オサマ・ビン・ラディンからハムザ・ビン・ラディンへ

 2001年9月11日に発生したアメリカ・ニューヨーク・ワールドトレードセンタービル爆破テロ事件。この事件は国際テロ組織アルカイダの象徴であったオサマ・ビン・ラディンが暗躍するという背景があり、3000人以上の犠牲者を出し、世界に圧倒的な破壊力を見せつけました。それから10年後の2011年5月、指名手配されていたオサマ・ビン・ラディンは潜伏していたパキスタンのアボタバードでアメリカ軍特殊部隊によって殺害されました。オサマ・ビン・ラディン亡き後、アルカイダの存在力は希薄となり、過激派組織イスラム国によってその地位を取って代わられました。

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 そんな中、急激にアルカイダの存在力が再浮上しています。オサマ・ビン・ラディンの息子であるハムザ・ビンラディンが次期指導者としてアルカイダの指揮系統に立ち、さらに9・11の実行犯の一人モハメド・アタの娘と結婚するという情報が飛び交いました。9・11のテロ首謀者の子供達が世代を超えて家族となる、これはテロ攻撃の継承を宣言しているようなものであります。イスラム世界では、日本のように自由恋愛から結婚に至るということはまだまだ多数派ではなく。両親や親族が取り決めたしきたりにそって結婚に至る段取りが本流と言えます。ハムザ・ビン・ラディンをカリスマ化するためにテロリスト関係者が背後で結婚というシナリオを組み立てたことは容易に想像できます。ハムザ・ビン・ラディンの年齢は30歳前後で、数年前からアルカイダとして世界規模でのテロの拡散を訴えていました。アメリカ政府もハムザ・ビン・ラディンの存在を確認しており、今後のアルカイダの舵取りに大きな影響力を及ぼす危険を想定し、テロリストに指定しています。

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 オサマ・ビン・ラディンには複数の子供達が存在していますが、なぜ後継者がハムザなのか?その答えはハムザ・ビン・ラディン自身がもっとも理解しています。それは、兄弟の中でも父親との時間を最も共有していた一人であるということ、さらに各国のテロ最前線でビン・ラディンとともに襲撃経験という場数を踏んできたということです。このことが、愛情と信頼の証であるといわれています。まさにオサマ・ビン・ラディンによるテロの薫陶を受けた人物と言えます。世界のテロリストたちがお互いの存在力を競うようにテロ事件を頻発させています。イスラム過激派の中でも原理主義思想やイスラム解釈が異なる組織が多数存在していますが、圧倒的なカリスマ性と破壊力で、オサマ・ビン・ラディンの生き写しといえる新しい指導者がこの世界に姿を現そうとしています。

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