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2016年09月15日

能力があっても徳がなければ人は止まる

徳を積むとは具体的にどういうことでしょうか。

色々な捉え方があります。「お年寄りや妊婦さんに席をゆずること」「人に為に役立つ事」「修行をすること」などどれも正解だと思いますが、大切なのはそれらの体験を積み重ねることで「周りも自分も幸せになれる心の豊かさを持つこと」が幸せの本質であることに気づき、周囲の方に感謝できることなのではないかと思います。感謝の心があると周りの方に何かお返しをしたくなりつき動かされる、その行動の積み重ねが徳を積むということなのではないでしょうか。

徳を積もうと思って行動するのではなく感謝の心からの自然体での動きと言えましょう。

時代が変わり私達はたくさんの知識を容易に得る事ができます。昔の人と比べても効率的に生きる術を身に付けてきました。そんな中で企業もより成果や効率性を求めるようになり、個人もスキルや能力を追求するようになってきています。これは時代の流れとして、当然のことでしょう。ただ、得るものが増えると同時に、重要視されなくなったもの、見失われつつあるものもあると思います。何かを得るとは何かを失うことなのです。

世の中は陰陽のバランスが大切だと思います。どんな世の中になったとしても、基本的に商売というのは人間関係であり、人の感情や事情に配慮することは欠かしてはいけない事です。徳を積むとはその陰陽のバランスを捉えつつあるがままに生きていくことなのではないでしょうか。

上田比呂志

上田比呂志

上田比呂志うえだひろし

大人の寺子屋 縁かいな代表

大正時代創業の老舗料亭に生まれる。幼い頃より家業を手伝い、"おもてなし"という、日本文化のDNAを受け継いで育つ。1982年に大手デパート・三越に入社。同社の社内研修制度によりフロリダで開催されたウォ…

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