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第11回「15歳の息子と接していて思うこと」
我が家の長男は平成生まれの15歳。デジタルネイティブ世代です。あと5~8年もすれば社会人になるわけですが、Z世代との接し方をこの一年書いてきて、だいぶ共通するところがあるなと感じています。そこで今回は一般論でなく、自分がリアルで感じている肌感をお伝えしていきます。
ふだんの何気ない会話の積み重ね
息子の行動をみていると、突っ込みどころ満載で、都度あれこれと注意したくなります。使ったモノは元のところへ。着た服はハンガーに戻して…などなど。しかし、そこを急ぐと息子はまったく聞く耳をもってくれません。そこで最近意識していることはふだんの会話です。「今日は学校クラス何人来た?」「受験で周りの子たちの様子はどう?」のように、何気ない会話のキャッチボールをするようにしています。そこができてくると、今度は息子のほうから会話を投げかけてくるようになります。こうなってくると占めたもので、何か注意ごとをしても、割と素直に聞いてくれます。このテーマで検索すると、こうした会話の積み重ねが大切だと書いてありますが、まさに身をもってそれを感じています。
ソフトに伝える
昔は叱られるときといえば、先生や上司に呼び出され、緊張したムードの中、体を硬直させながら話を聞いていました。ところがそのやり方で息子を叱ってもうまくいきません。「おいちょっとこい!なにこれ?ふとん直せってあれだけ言ったじゃん」と叱っても効果なしです。それより「ちょっときてー。ふとんなおそうぜー」と柔らかく言うと、割と素直に動いてくれますね。言い方ひとつで相手の行動が変わりますね。
伝えるタイミング
これはおもしろいもので、本人にとって何かいいことがあるとき、たとえば週末にスノボに行く予定があるとか、そういうタイミングで何か注意したいことを伝えると、スッと受け入れてくれることが多い。まったく現金なやつですが(笑)。なので伝えたい大事なことはそうしたタイミングで言うようにしています。あとは相手の気分をよく観察することです。ほかのことで叱られたり、学校でうまくいかなかったことがあるときには気持ちが落ち込んでいるので何を言ってもダメですね。また何かやりたいことに集中しているときも避けたほうがよいですね。
頼まれたことは覚えておく
相手と信頼関係をつくるには、何かを頼まれたときはそれを覚えておくことです。小さなことですが、たとえば「アイス買っといて」と言われたら、何かのついでに買っておく。「どこそこのゲレンデで滑りたい」と言えば、できるだけそこに行けるようにする。こうしたことを繰り返していると「自分の言ったことをちゃんと覚えておいてくれてるんだ」と相手は思いますから、そこから信頼が生まれます。職場に置き換えて考えれば、相手が持っている疑問はすぐに解決するようにする、欲しい情報があればなるべく早く提供してあげる、など、相手のニーズに敏感になることが必要ですね。
ルールでキチキチに縛らない
うちでは高校生になったら長男が基本家族の皿を洗うように頼んでいます。しかし、そうはいってもなかなか毎日はしてくれず、また食後しばらくはスマホをいじりだし、なかなかこちらがやってほしいタイミングで洗ってくれないことが多いです。依然はそれにイライラし、「いまやって!」と相手をたきつけていましたが、そうすると長男も嫌な気持ちで洗い始めることになるのでこれではよくないと思い、いまはなるべく彼のタイミングまで待つようにしています。また、すべてを任せるのではなく、洗いやすいように油汚れをペーパーで拭き取ったり、食器や箸ごとにまとめて洗いやすい下準備をしたりしています。職場で部下に仕事を頼むときも、最初はある程度こちらがお膳立てをしてあげて、それをだんだん減らしていくような、そんなスタンスでもよいのではないかと感じています。「やるって言ったんだから全部責任もってやれよな」という昭和的なスタンスとは明らかに異なりますよね。またたまにはサプライズでふだんしないようなことをすると喜びますよね。たとえばふだんはマックでシェークを買ったりしませんが、不意に「シェーク飲む?」というと嬉しそうな顔をします。こうしたサプライズもうまく使うとよいかと思います。
今回、私の肌感でお伝えしましたが、おそらく職場での若手との接し方とかなり共通点があると思います。以前、元アナウンサーだった昭和世代の方が高校野球の監督になった際、昔ながらの熱血スタイルではまったく通用しなかったという事例を紹介しましたが、自分もまさに同感です。相手が受け入れやすいスタイルで接していくという考えが大事なのかもしれません。こうした日常のやりとりからも職場での若い人たちとの関わり方を学べるように思います。参考になれば幸いです。


川村透かわむらとおる
川村透事務所 代表
「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…
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