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コラム 教育

2016年03月25日

ほめた後でさらに求めるとほめたことにならない

子どもを伸ばすためには上手にほめることが大事です。子どもは、一つのことでほめられると自信がついて、他のことでもがんばるエネルギーがわいてきます。

ほめられると気持ちがあたたかくなって、弟や妹にも優しくなれます。友達にも優しくなれて、よい人間関係がつくれるようになります。ほめてくれた人に対してもよい印象を持ち、信頼感が高まります。その人の言うことを素直に受け入れられるようになります。

いつも叱ってばかりの親や先生、ほめるのが下手な親や先生は子どもを伸ばすことができません。本人はほめているつもりでも下手なほめ方だと、子どもの方はほめられたと思えなくなります。

下手なほめ方の代表が、「ほめた後でさらに求める」というほめ方です。例えば、子どもが漢字の勉強をがんばって、テストの結果もよかったとします。そこでほめるわけですが、「漢字の勉強、よくがんばったね」とほめた後で、すぐに「もっとがんばれば、もっといい点が取れるよ」とか「算数ももっとがんばらなきゃね」などと求めてしまうことが多いのです。これを言っているとき、親の方はほめているつもりでいます。でも、子どもの方はほめられたという気がしていません。

というわけで、みなさんもこういうほめ方にならないように気をつけてください。ほめた後でつい欲をかいて、余分なことを言ってしまいがちですが、そうならないように気をつけましょう。ほめたところで終わるように心がけましょう。

親野智可等

親野智可等

親野智可等おやのちから

教育評論家

本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、 学力向上、家庭教育について具体的に提案。 Twitter、YouTube「親力チャンネル」、Blog「親力講座」、メール…

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