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2022年04月13日

ウクライナ戦争 大量虐殺ジェノサイド

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激動のウクライナ情勢。2月24日に発生したロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻。一般市民を狙った大量虐殺(ジェノサイド)が次々と判明。ロシア軍による残虐な殺害状況が使用兵器の証跡、物証、多数の目撃証言から確認されました。同時に現時点でロシアとウクライナは停戦協議を継続しており戦闘停止に向けた双方の歩み寄りを模索しています。軍事侵攻の端緒となったロシア・プーチン大統領が主張するウクライナ東部ロシア人構成の親ロシア派勢力への軍事支援の継続は、ドネツク州・ルガンスク州全域を人民共和国として国家承認させる拡大要求に変化しました。現在の親ロシア派勢力の支配領域はドネツク州内で約60%、ルガンスク州で約90%。停戦協議に関しては両国と比較的友好関係にあるトルコ・エルドアン大統領が仲介役となりロシア・プーチン大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領の首脳会談を目指しています。

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ウクライナ首都キーウ州一帯からはロシア軍北部部隊が完全撤退しましたが近郊の町ブチャやイルピンで膨大な数の犠牲者を確認。一般市民を狙った残虐な殺害行為だけでなくロシア軍は撤退時に地雷まで仕掛けていました。ウクライナのゼレンスキー大統領は大量虐殺(ジェノサイド)が発生したと発表。さらに大量虐殺はウクライナ南東部でも確認され、港湾都市マリウポリで5000人以上の市民が殺害され膨大な数の遺体が放置されている状況に陥っています。ロシアの戦争犯罪責任を問う国際連帯が強まり、経済制裁をはじめとしたロシア囲い込みの圧力が強まっているも、法的拘束力を伴う国際司法裁判所非加盟のロシアに切り込むことはできないのが現状。ロシア側は残虐な殺害報告は全てフェイクニュースと全否定しています。ロシアのジェノサイドが確認されたことで欧米各国はウクライナ周辺国へ大規模な戦闘兵器供給を拡大させています。停戦協議への影響は必至であり、報復攻撃が連鎖する危険が高まっています。外交圧力のかかるプーチン大統領はロシアの核兵器保有を繰り返し示唆しており、偶発的な衝突によって核のボタンを押しかねない緊迫の時を迎えています。ウクライナ戦争の勝利に固執するプーチン大統領は第二次世界大戦時、当時のソ連がナチスドイツに勝利した記念日5月9日にウクライナ戦争勝利宣言が強行されるかもしれません。侵略戦争の残虐性がむき出しのウクライナ戦争が今も続いています。

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渡部陽一

渡部陽一

渡部陽一わたなべよういち

戦場カメラマン

1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。静岡県立富士高等学校 明治学院大学法学部卒業。戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。 世界情勢の流れのその瞬間に現場…

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