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井沢元彦

井沢元彦井沢元彦いざわもとひこ

作家/ 歴史家

井沢元彦

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1954年2月1日名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒。 TBS入社後、報道局(政治部)記者時代に『猿丸幻視行』にて第26回江戸川乱歩賞を受賞(26歳)。31歳で退社し、以後作家活動に専念。歴史推理・ノンフィクションに独自の世界を開拓し、週刊ポスト連載の「逆説の日本史」は1100回を超え、現在は近現代史編を連載中。主な著書としては、『言霊』『穢れと茶碗』『隠された帝』『天皇になろうとした将軍』『逆説の日本史』(古代黎明編から明治揺籃編まで既刊23巻)『逆説の世界史 2 一神教のタブーと民族差別』『世界の「宗教と戦争」講座』『銀魔伝』『黎明の反逆者』『魔鏡の女王』『恨の法廷』『信濃戦雲録』『ユダヤ、キリスト、イスラム集中講義』『中国 地球人類の難題』などがある。

一方、NHK『歴史発見』、日本テレビ系『ウェークアップ』、TBS系『ここがヘンだよ日本人』、文化放送『朝ワイド 吉田照美 ソコダイジナトコ』などにレギュラー出演したほか、積極的に講演活動を行っている。現在、連載中の紙誌は『週刊ポスト』『ウエブマガジンBOOKPEOPLE』『夕刊フジ』『小説NON』など。2009年4月から、大正大学客員教授(表現学部)、種智院大学人文学部で客員教授を務める。

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経歴

1954年
2月1日名古屋市生まれ 
1977年
早稲田大学法学部卒業 
1980年
『猿丸幻視行』にて第26回江戸川乱歩賞受賞 
1985年
TBS退社 
2009年
大正大学客員教授就任 

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ジャンル
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聴講対象者
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ジャンル
歴史/経営

主な実績

テレビ

NHK 歴史発見
日本テレビ ウェークアップ
TBS ここがヘンだよ日本人

ラジオ

文化放送 朝ワイド 吉田照美 ソコダイジナトコ

雑誌

週刊ポスト SAPIO 旅行読売 夕刊フジ 東京スポーツ ウエブマガジンBOOK PEOPLE 小説NON

講演拝聴レポート

井沢元彦さんの講演を拝聴して

  • 講演日時:2017-12-04
  • 主催:日本筆記具工業会
  • 講演テーマ:戦国武将の経営学

『逆説の日本史』をはじめとした独自の歴史分析でお馴染みの井沢元彦さん。そんな井沢さんが歴史から伝えたい経営学の中で、ご紹介するのが現代でもファンの多いお馴染み織田信長。実際、彼は優れた経営者でした。では彼は一体どんなスゴいことをしたのか?そこには正に、「時流を読むイノベーション」が。

戦国時代は、その名の通り戦争真っただ中。しかし現場の兵士はというと、当時は農民が兼業でやっていました。でも農家って大変。実際に戦えるのは農作業の無い3カ月程しか稼働できないというものでした。武田信玄軍等に比べ、信長軍は実はそんなに強くなかったと言います。そこで信長が考えます。「じゃあ、1年稼働できる軍隊があれば勝てるのでは?」。そして当時としては異例、農民から専門兵士を育成し、他軍が休んでいる間にも稼働できる強い軍を作ったのです。

しかし一方で疑問が。当時の経済基盤は農業。農民を専門兵士にしてしまって、財政は大丈夫だったのか・・・。ここで出てくるのがお馴染み「楽市楽座」。当時、商圏を牛耳って寺社を中心とした同業者組合。ここで商売をしようとすると、テナント料やらマージンやらを請求され、抜け駆けすると僧兵に殺される・・・と、ヤクザさながらだったと言います。そこで信長はトップダウンで、特権を無くして自由なマーケットを作り、農業の代わりに商業面から経済を活性化させたのです。

また、ここには興味深い背景も。当時、中国からエゴマの油が伝来し、ろうそくより安く“明かり”が手に入るようになりました。明かりがあると発展するのが夜の経済。夜鳴きそばや、遊郭といった商売が活性化するに至ります。こうした経済潮流に乗ったからこそ、楽市楽座という戦略が効いたと言えます。
「歴史なんて、そんな昔の話をしても仕方ないのでは?」という声はごもっとも。しかし井沢さんは、「歴史には“人のやることが変わっていない”という面白さがあり、またそこから多いに学ぶところがある」と言います。織田信長が行ったことは今で言う、「スペシャリスト育成」であり、「国家戦略特区づくり」であり、その背景には「経済潮流の分析」による根拠がありました。

 お馴染みの歴史上の人物や出来事について、知られざる背景から興味深いストーリーを、現代視点に翻訳して語られる井沢さんの講演は、人の営みやビジネスの「原理原則」を求める方々にオススメです。

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