2016年07月08日

『結果』と『時間・条件』のジレンマを克服するために

 いよいよ来月開催されるリオデジャネイロオリンピック。主将や旗手が発表され、ようやくオリンピックムードが高まってきたように感じられます。最近までは伊勢志摩サミットがあったり、舛添氏の公私混同問題があったり、そして参院選。さらにその後の都知事選に誰が立候補するかなどなど。そういえば芸能界ネタも多かったですね。薬物や不倫の問題がひっきりなしと言ったところ。とにかく話題の優先度がまだオリンピックではなかったことが盛り上がりに欠ける理由だったと思いますが、気づけばもう開催間近に迫っています。

 そんな中直近の出来事として、今回のオリンピックに出場する選手の壮行会や今季で引退をした選手の引退セレモニーなどに、私はいくつか出席することがありました。その時、彼ら彼女らのこれまでの軌跡をまとめた映像が流される演出があったのですが、それを見て、改めて努力の重ね方や、競技との向き合い方、その選手を支えて来た指導者の思いなど、それぞれの懸け方が全て世界最高レベルで徹底されていると感じました。世界一になるって、そりゃ準備も世界一じゃなきゃ世界一への勝負の土俵にも乗れませんもんね。

 それを踏まえて、またしても私は同じジレンマに陥っています。私の指導する地元のシンクロの選手達にも、やはり順位や結果を出して、練習してきたことが報われる喜びをたくさん味わってもらいたいと思っています。そう思っているのですが、私の関わり方が、世界最高レベルにはなれていません。コーチ業に世界基準(自分が選手時代、井村監督にして頂いたレベル)まで懸けることが難しく感じています。選手育成に思いはあれど、別に仕事を持っていること、幼児と乳児の目下育児中であること、そのどれかの比重を変えればいいのでしょうが、どれも大事で、私にその決断は難しすぎます。ならば、限られた時間と条件の中でやれることの最大限を考えるしかありません。こうしていつも同じジレンマに陥って、同じ考えに辿りつきます。

 では、具体的にどのように考えていくべきなのでしょうか?私はこんなことをしてみようと思っています。

 まず、選手達に今シーズンの過ごし方と方針についてコミットしてもらいたいと思っています。時間や条件が限られた中でできることは、一度の練習での集中力を全国のどのクラブより高く保つということと、それぞれの選手がその日の練習テーマを一つ持って、必ず達成することを約束してもらう。そして私の方は、練習を毎日行えないことを見越して、選手達が前回の練習で出た課題を忘れないよう印象に残る言葉掛けをしたり、練習時間は少ないのに、相当の泳ぎ込みができていると選手達が錯覚するような練習メニューを立てたり(今までより負荷をかけた内容になりますが…。)、というように変化をつけます。さらに、選手に「どんな練習メニューをしたら、自分の課題が克服できるか?」を問いかけ、自ら考えた練習メニューで課題に取り組んでもらいます。この狙いは、自ら言ったことは、人から指示されたことをするよりも、より使命感を持って取り組むことができますし、メニューが辛い内容でも、自分が決めたことなのですから理解できて臨むと思います。

 実際行ったことがこの夏、どのような成果に結びつくのかわかりませんが、とにかくやるのみ!進むのみ!リオ出場の選手達と同様、我が選手達にも熱い暑い夏にしてもらいたいと思っています。