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2010年07月15日

練習はウソをつかないの本当の意味

 「練習はウソをつかない」という言葉もある通り、よく練習をしている選手は、試合で結果を出す確率も高い。ただ、ここで言う練習は、単に一生懸命さや練習量のことだけではないでしょう。問題はいかに内容の濃い練習をしているか、です。

 同じメニューを与えて、同じ時間だけ練習をしても成果は選手によって差がでます。以前、僕が監督を務める宝塚ボーイズで4番を打っていた選手で、常に課題を持って練習に取り組む子どもがいました。例えば、ティーバッティングで20秒連続の早打ちを繰り返すメニュー通りに打つ中、その選手だけはインコースやアウトコースにトスを上げるよう要求して打っていました。少しでもプラスαの要素を取り入れようとしていたわけです。

 あくまで一つの例ですが、常に工夫の精神を持ち、練習のための練習ではなく、試合のための練習をしようとする選手は大きく伸びます。こういった選手は試合の中でも考えを持って打席に立ち、またその結果を受けて次の打席に入れる。毎日同じメニューの練習をし、同じだけの試合を経験していったとしても、こういった選手と他の選手の間には1年も経てば大きな差が生まれているのは間違いありません。

 一生懸命練習することも、しっかり時間をかけて練習することも大切です。でも、その中でもう一歩先の意識を持ち、中身のある練習をすること。ここで実践できて初めて「練習はウソをつかない」という言葉が生きてくるのです。

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

NPO法人ベースボールスピリッツ理事長

1993年オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)にテスト入団後、翌年にはメジャーリーガーのイチロー選手の専属打撃投手を務める。イチロー選手が210安打を達成したときに、イチローの専属…

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