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2008年08月15日

メジャーの選手と日本の選手の考え方の違い

長く活躍するためのキーワードは、常に「自分が何をすべきか?」
「何を必要とされているか?」をいかに考えられるか、という事に尽きる。
と前回のコラムで書きました。

今回は、僕がニューヨークメッツのスプリングキャンプ・トレーニングに参加し、
メジャーリーグの選手の意識の高さを感じた時の話をしたいと思います。

当時、メッツの監督は(現 千葉ロッテの監督である)ボビーバレンタインで、
選手には野茂選手と吉井選手がいました。

日本で3チーム(オリックス・阪神・西武)のキャンプを体験してきた僕は、
考え方の違いに驚いたのを今でもよく覚えています。

まず日本のキャンプは朝9時30分から始まり、
夕方まで、もっぱら技術練習が中心です。
特に、若手で期待されている選手のほとんどは、早出特打ちや居残り特打ち、
特守など練習メニューが組み込まれ、1日中、野球ずくめ。

しかし、メジャーリーグは朝9時30分から全体練習が始まると、
12時ぐらいには全体練習が終わってしまうのです。
そして、驚いたのはそれぞれの選手の意識の高さ。

例えば、世界の盗塁王であるリッキーヘンダーソンは、
9時30分の練習開始の3時間前の6時30分には、既にグラウンドに来ている。

その理由を聞くと、こうリッキーが答えてくれました。

「自分は誰よりも速く走ることができる。
当然、体は疲労がたまりやすいし、ケガをしやすい。
だから、他の選手よりもウォーミングアップに時間をかけないとダメなんだ。」と。

そして、そのリッキーから学ぼうとする若い選手は、
リッキーが来る早朝に合わせてグラウンドに来て、
打撃のアドバイスをもらったり、超一流の”なにか”を盗もうとしています。
若手ひとりひとりの向上心がとにかく印象的でした。

一方、キャッチャーのマイクピアザは9時30分の練習開始ぎりぎりにしか来ません。
そして、全体練習が終了すると、すぐに宿舎に帰ります。
しかし、夕方1人でグラウンドに訪れて、練習を黙々と始めるのです。

「誰もいないグラウンドで練習するスタイルが僕のスタイルなんだ。」
とピアザは話してくれました。

メジャーリーグには、自分に必要なものを自分自身で考える環境があります。
そして、日本のキャンプでは、やらないといけないことを選手は理解しているが、
やらされる環境があるのも、事実です。

どちらが合っているとか、間違っているとかそういう事ではないけれど、
何が自分達の環境に一番合うのか、それを個々で考えていく必要があると、
僕は思います。

また次回は、こういったメジャーの選手達の考え方を支える、
「指導者の考え方」と「メジャーで活躍するために必要なこと」を紹介します。
楽しみにしていてください。

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

ベースボールスピリッツ代表

イチロー選手が210安打を達成した時に、イチロー選手の専属打撃投手を務めていたことから“イチローの恋人”としてマスコミに紹介され、以来コメントを依頼されてのテレビ出演多数 。 1999年に中学硬式野…

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