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2011年02月15日

逆の立場に立つことで見えるものがある

 物事には必ず裏と表があり、野球にも攻めと守りがあります。常に逆の発想を持っておくと見えてくることがあります。

 たとえばウチの選手に体の大きな見るからに当たったら飛びそうなバッターがいたとします。本人とすればストレートを狙って思い切り飛ばしたい。しかし、相手は「このタイプには甘いストレートだけは絶対に投げない。」と考えているはずです。つまりバッター心理とピッチャー心理はほとんどの場合が逆であり、ここに勝負を分けるポイントも詰まっています。

 これは簡単な例ですが、要はピッチャーの立場に立てば、自分への攻め方もおのずと見えてくるということです。バッターとすれば、もし、自分がピッチャーだったらどうするか、と立場を変えて考えてみることです。この視線を持てないと、いくら技術的にいいものを持っていても、高い打率を残していくことは難しいでしょう。ただ、何度も打ち取られても頭の固い選手が多いのも事実で、そういう選手はいつまで経っても「素材はいいのになぁ…」と言われる域を出ません。

 野球だけに限らず、相手の立場に立ってものを考えるということは非常に大切です。例えば、会社の上司や学校の先生が言ってくることに対して、何故、この人はこういうことを言うのか、と考えれば、理解できることも増えてくるでしょうし、それによって自分の欠点が見えてくることもある。何事にも表と裏があるということを頭に入れて置くことです。

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

NPO法人ベースボールスピリッツ理事長

1993年オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)にテスト入団後、翌年にはメジャーリーガーのイチロー選手の専属打撃投手を務める。イチロー選手が210安打を達成したときに、イチローの専属…

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