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2009年04月15日

僕が感じたWBC

3月に行われた第2回ワールド・ベースボール・クラシック(以下WBC)は日本が優勝して2連覇という最高の結果で幕を閉じました。
僕は「日本が優勝する」という目標を達成するためには、様々な厳しい局面や状況をクリアする必要があると思っていました。

まず、チームが一つになること。その為にはメンバー各自が役割を果たす事が必要になります。
これについては、優勝後の新聞にこんなエピソードの記事が書いてありました。
日本代表投手コーチの山田久志さんは選手に対し、「負ければ、全責任は監督になる。その責任は全選手も同じだと思ってやってくれ、みんなが監督のつもりでいろんな事に気付き、声掛けてやろう」という内容の話をしていたそうです。
山田久志さんは選手に自覚、責任を持って貰おうと、そして自覚、責任が戦う上で必要だと考えていたのでしょう。
また、原監督は調子の上がらないイチロー選手を使い続けることに本当に悩み、辛い思いをしたと思います。
それでもイチロー選手を使い続けることに気持ちにぶれはありませんでした。
きっとWBCで優勝する為にはイチロー選手の力なしではありえないと考えていたからではないでしょうか。
イチロー選手はその気持ちを痛いほど感じていたからこそ、決勝の韓国戦での最終打席で優勝を決める勝ち越しヒットを打てたのだと思います。
 
ではなぜ、イチロー選手はあの場面でヒットが打てたのか。一体その凄さは、どこにあるか。
それはいつも変わらないイチロー選手が持つ「ルーティン」にあるのだと思います。イチロー選手はどのような状況でも試合前の準備などでは、いつも同じタイミング・同じ時間をかけるといった「ルーティーン」を持っています。また、イチロー選手は調子が良くても悪くても、自分のスタイルを決して変えません。自分の気持ちをしっかりコントロールしているのです。だからこそ、あれだけ結果が出すことが出来ず、メディアからバッシングを浴びても自分の気持ちが動くことはないのだと思います。

最後の韓国戦の勝ち越しヒットを打っても表情はいつもと変わらずに、試合終了まで表情を崩すことはありませんでした。なぜここまでできるかというと、自分が積み上げてきたことに自信があるからでしょう。やり続ける事で、力となり、心の支えになると考えているのだと思います。

今回のWBC優勝は最後まで自分の考えを貫いた原監督の強い気持ちと常に前を向いてプレーをした選手の気持ちだと思っています。
僕も目標達成するために自分の考えを貫き、信じることの重要であることを再認識しました。

イチロー選手は今シーズンも200本安打を達成すれば9年連続のメジャー新記録です。4000本安打もクリアしそうなイチロー選手のこれからは更に楽しみです。

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

ベースボールスピリッツ代表

イチロー選手が210安打を達成した時に、イチロー選手の専属打撃投手を務めていたことから“イチローの恋人”としてマスコミに紹介され、以来コメントを依頼されてのテレビ出演多数 。 1999年に中学硬式野…

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