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2020年12月18日

自分に集中すること

現役時代によく悩んでいた。「精神的に弱い」そうよく言われていた。

きっと、今でも私は精神的に弱いのかもしれない。でも、今は悩むこともほとんどない。なぜなら、自分は精神的に弱いことを知っているから。そして、弱っている自分とどうやって向き合えばいいかある程度理解しているのかもしれない。現役時代に言われたことはある意味、凝縮されていての濃厚。あんな短い期間(2001年から2012年までの期間)で、いろんな感情と向き合い過ごすこと自体普通じゃないから。コーチには「勝つこと」に貪欲になれと言われていた。トップアスリートらしくないかもしれないが、「人に勝ちたい」と「誰にも負けたくない」と思えない選手だった。なぜなら、自分のベストを尽くすことで勝てると思っていた。だから目的が勝つことでなく、自分のベストを尽くすことだったから。そこでいつも、コーチと意見が合わず大変だった。今思うと、ベストを尽くせば勝てると私を信じてくれていた言葉だったんだとわかる。

あと、トップアスリートが「絶対オリンピックに行きます!」「金メダルを取ります。」よく聞く言葉だが、私もよく言っていた。でも私の場合、その言葉の裏には、多くの自分の弱さと向き合う瞬間が多かった。

何が弱い部分だったかというと、勝つということは、負ける人がいる。「私が勝ったら、負けた人は悲しむだろう」とか、「自分が勝っていいのだろうか」とか、何故か勝ったあとのシチュエーションを考えてしまっていた。

自分でも相手のことを考えている場合じゃない。わかっていたが、そんな自分が弱い部分だ。と。

そんな時、ある先輩に言われた言葉が自分を救った。少し乱暴に聞こえるが、「人でなしになれ」と言われた。つまり「自分に集中する」ということ。その言葉で自分の力を発揮する勇気をもらえた。自分の力を発揮することが少し怖いと思っている時、まずは、自分ができることにフォーカスし、自分がやれることに一生懸命やることがまずは、自身の心のハッピーにつながるとおもう。

伊藤華英

伊藤華英

伊藤華英いとうはなえ

競泳オリンピアン(北京/ロンドン五輪 水泳女子日本代表)

べビースイミングから、水泳を始め、15歳で日本選手権に初出場。女子背泳ぎ選手として注目される。2008年日本選手権女子100m背泳ぎで日本記録を樹立。初めてオリンピック代表選手となる。その後、怪我によ…

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