2008年01月05日

「自分発信」でムーブメントを起こすこと

新年あけましておめでとうございます。

今回の武田ビジョン。新年にふさわしいテーマを...と考えてみました。現在、私は12月22日から『筋肉(マッスル)ミュージカル THE BEST』という舞台に出演させて頂いていますが、実は私、この舞台に約半年ぶりの復帰ということになります。今回、この舞台に復帰することで「チームでモチベーションアップを図る」というテーマが思い浮かびました。

新年は、気持ちを新たにできるタイミングの1つです。チーム単位(職場であれば部単位、学校であればクラス単位)でモチベーションアップを図る、いいタイミングかもしれません。この、チーム全体のモチベーションアップはチームとしての能率や成果がアップするだけでなく、それがひいては個人の能力をもいつのまにか伸ばしていくことになると考え、今一度、仕切り直して取り組んでいってみてはどうだろうかというご提案をさせて頂ければと思いました。

半年のブランクの間、私はこの連載のバックナンバーにも書かせて頂いていた通り、多くの方のご協力の下、企業の講演の他、学校向けの講演である「学校キャラバン」で全国を飛び回ってお話をさせて頂いたり、松任谷由実さんのコンサートツアー「シャングリラ3」に出演したりという内容の活動をしておりました。

マッスルミュージカルの関係者の皆さん、スタッフの皆さん、メンバーの皆も半年という時間の流れは同じく、色々な経験をしてきたと聞いています。メンバーはラスベガス公演とツアーと渋谷のシアターの3班体制に別れ、それぞれの持ち場でそれぞれの思いを抱きながら舞台に立っていたようです。そしてそれぞれが舞台の成功を胸に誓いながら。その皆がこの冬公演で勢揃いしました。

リハーサルが始まり、当初はお互いの班の空気感の差があったりしたのか、やり方を探り合う部分もあったように感じますが、それは舞台初日が近づくにつれ消えて溶け合っていきました。また融合することとは逆に、人数が多くなった分、舞台への登場回数の争奪戦があり、これはいい意味での切磋琢磨になったように思います。

ここで素晴らしいと私が感じたのが、その争奪戦のオーディションに落ちたメンバーは「落ちたからもういい」という考えにならず、引き続き練習を続けていることです。舞台の大きさには限度があるので立てないことは決まっていても、ずっと練習を続けている。私自身、メンバーのその姿を目の当たりにして、「自分がもしいい加減に取り組んでいる姿をメンバーに見られたとしたらどう思うだろう?」と想像し、絶対に力は抜けないという思いにかられました。

そして、さらにこの半年間の変化で感動したことは、できないことや失敗したことに対して真剣に悔しがるメンバーの姿です。それはいい意味の連鎖を引き起こします。「だめだったなら僕が、私が...」とさらにやる気を引き起こさせる。また当然人数が多くいれば色んな考え方の持ち主はいるはずで、いわゆる「さぼり」という人もどこのチームにも一人か二人はいると思うのですが(かくいう私も、どちらかと言えば...)、このいい連鎖のお陰で「さぼり」の人が浮く雰囲気になるのです。さぼっていられなくなる。失敗を失敗のままでいいと思えなくなる。こういう作用が生まれてきます。

また、メンバー内で言葉が飛び交います。「もっとこうしようよ」と。現場の空気に違和感があるときは、ときにその発言や提案に「何出しゃばってるの?」とか「邪魔くさい」などを思う人、反発を露骨に態度に表す人などがいると思います。しかし、一丸になっているとき、モチベーションの高さが揃っているときは、その発言や提案はすーっと耳に入ってきて異論なく「やってみよう」「試してみよう」という雰囲気になります。

また、やる気が本当にあるときは、実際に試してやってみても成功する率が高く、さらには上乗せして圧倒されるようなパワーまでもがその技に感じられます。その見えないパワーがとにかく素敵なのです。素敵さを自分も身につけたいと、またそれが個人単位での目標に変わっていきます。こう考えるとチーム全体のモチベーションが高いことの良さがなくてはならないもののように思えてくるのが不思議です。

職場や学校で足並みを揃える、全員のやる気を出す、「さぼり」が浮く、失敗を失敗のままで終わらせない...。このような環境を整えるのはそんなに短い期間でできるものではないかもしれません。暑苦しいほどのやる気と積極性をまずは自ら発信していくことが第一歩になるかもしれません。

自らやる気と積極性を発信することは、とても勇気のいることではありますが、必ずそれをどこかで見てくれている人がいます。まずは、その人を巻き込み、そして、その人が次の人を巻き込み...。この連鎖が、いずれはチームとなるのです。チーム自体が引き上がると、自力以上に個人を引き上がらせてくれることがわかります。このいい連鎖を巻き起こすムーブメントが密かに「自分発信」であれば最高に光栄なことだと思います。密かでも、見ている人はいるはずです。これが必ずまた自分に還元され、自力になり、それは評価としていずれ還ってくるでしょう。

今年一年、私もそのムーブメントになっていけるよう頑張る所存です。皆さん、共に頑張りましょう!