2018年05月15日

まずは管理職の思考を改革せよ

働き方改革をしていくうえで、一番初めにすべきこと。それは現場にいきなり残業禁止をさせることでも、有休を消化させることでもありません。まずすべきは、上司の頭の中の考え方を変えることです。

たとえば、効率について。いまの管理職世代の人たちは「最適解は自分で経験し、自らみつけるものだ」と思っている人が多い。昭和世代の私も、個人的にはその意見に賛成です。しかし、いま世の中はものすごいスピードで変化しており、昔の価値体系にしがみついていては、時代に取り残されてしまいます。

水泳競技で、ロンドンオリンピックの銀・銅メダリストでもある松田丈志さんのコラムで、こんなことが書いてありました(ご本人のサイトから内容の要約)

世界ジュニア選手権に出場しているオーストラリアチームのスタッフに、リオ五輪に出場した選手が帯同していた。何をしているのかと聞いてみると、ジュニア選手のメンタルケアを行っているとのことだった。

国を代表してトップレベルで活躍した選手の経験を伝えていくことはとても重要。すでに経験している人なら気づくポイントを、ジュニアスイマーが一から自分で学ぶことも重要だが、時間がかかる。

本人が自力で学び取るのを待っていたら、世界レベルでは間に合わない可能性もある。

オーストラリアがトップレベルの選手の経験を次の世代に伝えていこうとしている意図を感じた。

オリンピックなどの世界が一同に会して行うスポーツでは、同じひとつの競技に対しそれぞれの取り組み方が違うので、自分の国の位置がとても見えやすいものです。

私はこれを読み、きっと日本の水泳界はまだまだそこまで進んでいないのでは、と感じました。ビジネスの世界も同じように思います。

いまの管理職の人たちは、自分が苦労して身につけたノウハウを若手にすぐに教えるのは、 本人のためにならない、そして何より「そんなことをしたら自分の存在価値がなくなってしまう」という保身の思いがあるはずです。

しかし、ビジネスの世界もものすごいスピードで変化しています。いまの管理職がすべきことは、まずは自分が知っている限りのベストプラクティスを伝え、その上で、もっと効率的な方法を若手と一緒に考えることです。これをしないと、自分の仕事どころか、会社ごとライバルに取り残され、なくなってしまいかねないのですから。出し惜しみしている場合ではありませんね。

「上司の持つ経験+若手の持つアイデア」、これがいまの時代を乗り切る最良の選択だと思います。

次回は、「どうやって効率化すればいいの?その手順、考え方」について考えてみます。どうぞお楽しみに。