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2012年07月05日

時代とともに変わり続ける女たち

 JR博多駅開業一周年のプレミアムイベントに、ゲストコメンテーターとして呼ばれました。アミュプラザ博多内にある「ブラッスリー ポール ボキューズ」にて、キレイになるお料理をいただきながらオンナ度をアップする女子会ということでしたが、気になったのはお題の「一流のオンナをあきらめない」です。

「一流のオンナ」とは、どういう女性のことをイメージしてのリクエストなのか?事前にナビゲーターを務める「BOND」編集長の小柳氏に質問してみると「時代に関係なく、普遍的に素敵な女性ととらえてください」とのお返事。

「なるほどね!」なら、つかみは決まり。いつも「一流のオトコ」を目指す男性をターゲットにしている40代のイケメン編集長に向かって、会場に集まった70名の女性の心を一気につかむべく「普遍的に素敵な女性なんていないでしょう!」とカウンターパンチを入れる作戦。女子会的には「そうよ!」の共感から、盛り上がること間違いなしだからです。

 言いたいのは、「普遍的に素敵な女性」言い換えれば「皆がいい女」という価値観が、あり得ないということ。例えばモナリザの時代はモナリザがいい女だった、でも今、モナリザがいい女とはとらえられないように、普遍的な美という価値観があり得ない。だから「時代に合っている女」こそが「一流のオンナ」ということなのです。

 戦後の日本におけるいい女の代表と言えば、清純派女優の吉永小百合さん。でも今、彼女があの時と同じように17才でデビューしてもスターにはならなかったでしょう。それが時代の感覚の差だからです。最近なら、アンジェリーナ・ジョリーのように、いい女はグラマラス。それまでモテないとされてきた厚い唇が憧れのぷっくら唇と呼ばれ、そこに新しい美意識が誕生しています。

まさに、時代によって美の価値観が変わるということ。新しいものは古くなる宿命にあるから、去年の流行を着ていると古く見えてしまいます。なので、いつの時代もオンタイムでいたいのなら、いつもいつもその時代の感覚をとらえ、チャレンジしていかなければなりません。私が10年来のロングヘアに、毎年、微妙にレイヤーを入れたり、あるいは入れる位置を変えたり、旬のカラーリングを取り入れたりしながら手を加え続けているのは、古いロングに見えないようにするためです。

アイドル全盛の70年代なら、胸はAカップがモテる女だった。それが今では、顔は可愛くても胸の谷間のある女がモテる時代。極めれば54才にして、二度目の「モテたいから」の豊胸手術に踏み切った中村うさぎさんも、時代に合ったチェレンジをし続けている一人でしょう。

 女子会のお題の結論「普遍的にいい女がいるとしたら?」の答えは、「時とともに変わり続けている女」です。20代、30代、40代、50代と、やりたいと思ったことはすぐ行動する女、グチグチ悩まず、どうしようと迷わず、チャレンジする女。

そんな女性達に共通しているのは、強さを持っている女だということ。レディ・ガガもアンジーも、夏木マリさんも年令に関係なく強さを持っている。それが姐さんといってモテる時代。

 「時はどんどん流れています。だから男の目など気にせず、やりたいことは今、この瞬間から迷わず始めましょう!」締めの一言で会場の熱気もヒートアップ。男前のナビゲーターを悪役に、プレミアムな女子会は大成功!でした。

中村浩子

中村浩子

中村浩子なかむらひろこ

株式会社ヴィーナスプロジェクト 代表取締役社長

大学在学中より、光文社「JJ」において、ファッション・ライフスタイル担当の特派記者となる。その後、小学館「CanCam」を経て、光文社「VERY」、「姉VERY」、「STORY」の創刊記者を務める。オ…

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