2009年03月25日

幼児の子育てトレーニングで大切なこと

3歳になったMちゃんは、まだトイレでウンチができません。ウンチがしたくなったとき、Mちゃんはテーブルの下にもぐって、じっとしています。ママはその様子を見つけたとき、いつも言います。
「ウンチなんでしょ?トイレに行こう」「トイレでしようよ~」
でも、Mちゃんは絶対にトイレには行きません。結局ウンチはパンツの中...
ママはいつも、ウンチで汚れてしまったパンツをきれいにしなければなりません。

親なのだから、子どもが汚したパンツを洗うのは当たり前。汚いとか、気持ちが悪い、などと思うことが間違いでしょうか?
いいえ。たとえ親とはいえ、イヤと感じることはあるのです。気持ちが悪いと感じることだってあるのです。それは人として自然な感覚なのかもしれません。親の中に沸きあがる、人としての自然な感覚を言葉にして子どもに伝えるのは、ナンセンスなことでしょうか?

今日もMちゃんはテーブルの下にもぐっています。

ママは思い切って言ってみました。
「ウンチが付いたパンツ洗うのイヤだな~。きれいにするのたいへんなの」
Mちゃんはママの言葉を聞いて、少し考えている様子です。

ママ「ウンチでパンツが汚れると、洗うのたいへんなの」
M 「......」
ママ「おしめ、する?」
M 「おしめ、しない」
ママ「おしめはいやなのか~」
M 「うん、イヤなの。でも、ママ、パンツ洗うのたいへんだし...」

結局 この日、Mちゃんはウンチをしませんでした。ママはちょっと後悔します。パンツ洗うのイヤだなんて言って、かわいそうだったかしら...

さて翌日。
Mちゃんはテーブルの下にもぐって、ひとりで何やらブツブツ言っています。Mちゃんの小さな声が聞こえてきます。「ママ、ウンチ洗うの、たいへんなのよね・・・・」テーブルの下からひょっこり顔を出して、Mちゃんが大きな声で言いました。
「ママ、ウンチ~!」

この日からMちゃんはトイレで気持ちよくウンチをするようになりました。ママも嬉しくてニコニコです。

私にこの報告をしてくれたママは、とっても嬉しそうな顔をしながらこう言っていました。
【わたしメッセージ(わたしを主語にする語り方)】を言ったときはウンチが止まっちゃったので、うわ~!どうしよう!って思ったんですけど。次の日、Mが自分で考えてトイレに行くことを決めて、しかも、私のことを考えてくれたんだって思ったら本当に嬉しかったです。言ってよかったです!

幼児のトイレトレーニングは母親たちの悩みの種です。
排尿・排便のような生理的なことに関しては、言ったからといってすぐに行動に変化が起こるとは限りません。
でも、この事例では、【わたしメッセージ】で、親が何をイヤと感じ、何に困っているかを伝えると、子どもは子どもなりに一生懸命考える、ということがよくわかりますね。

ウンチはトイレでしなさい! パンツにしたらダメ! などと言いながら、嫌がる子を強引にトイレに座らせることも、親にはできます。そしてその場合も、いつしか、トイレでの排便が習慣になるでしょう。
親が強引にやらせても、子どもに考えさせても、結果は同じです。
あなたはどちらの過程を選びますか?