2008年06月25日

親が口を閉じるタイミングと対応法

講座を受けて、話の聞き方を学んだ方の体験談です。

中学生の子どもが「疲れた~~」と言って、居間にごろんと横になっています。

母 ずいぶん疲れてるようね
子 部活、厳しいんだもん
母 そうか、部活が厳しくって参ってるのね
子 明日も朝練だよ~・・・
母 朝練のことを考えるとうんざりなのね
子 う~ん・・・今夜は早く寝よう・・・

(母親の感想)
その後子どもは急いで宿題を済ませ、いつもより早く布団に入りました。
私があれこれ言わなくても、子どもはちゃんと自分で考えるんだと感じた瞬間でした。


前回、子どもが「この親になら話しても大丈夫」と思える親になるための第一歩として、親がちょっと口を閉じることをお勧めしました。今日は上の事例を見ながら、口を閉じるタイミングとその後の対応法に目を向けていきましょう。


1,口を閉じるときはいつ?

「疲れた」という言葉が聞こえ、ごろんと横になっている子どもの様子が見えます。このときが、まさに親が黙るタイミングなのです。親のやりがちなこととして、子どもの「疲れた」という言葉を聞くと、瞬間的に「早くお風呂に入りなさい」とか「今夜は早く寝たほうがいいわよ」等、子どものためを想っていろいろな言葉を口にします。しかし、それらを言う前に、一瞬、口を閉じるのです。

2,なぜ口を閉じるの?
子どものその行動を、親である自分が、どう感じているのかを知るために黙ります。この母親は、子どもの行動から『ああ、本当に疲れているんだな』と、子どもの気持ちを受け取りました。

3,口を閉じ、子どもの気持ちを受け取ったら、次はどうするの?

親が受け取った子どもの気持ちを、親の言葉で、子どもに確認をとります。「ずいぶん疲れているようね」このような言葉での確認は、親である『私はあなたが疲れていることをしっかり受け取りました』と子どもに示すことになります。

上の事例は子どもの言葉それぞれに対し、
1口を閉じ、2気持ちを受け取る、3言葉で確認 
このくり返しで会話が進んでいます。
親が受け取った子どもの気持ちを、子どもに確認することで、子どもは『自分のことを理解しようとしている親』を知ることになるでしょう。自分が親に理解されていると感じたとき、子どもの中に安心感が生まれます。安心すれば思考が広がります。

上の事例では、安心が生まれることで、子どもの思考が広がり、行動の変化がみえます。自分で考え、自分で行動する子どもを見たとき、親は子どもを頼もしく感じますね。

瞬間的に出て来る言葉では、「疲れた」→「早く寝なさい」→「うるさいな!わかってるよ」→「すぐそうやって文句を言うんだから!」となってしまうのかもしれません。

いかがです? 親の言葉によって親子関係が大きく変わっていきそうな気がしませんか?