親が子どもを感情的に叱るとき、みんな「この子のため」と思っています。でも、本当はこれは言い訳です。実は、自分のストレスを子どもにぶつけて解消しているだけなのです。
親は圧倒的な権力者です。多くの親が、その立場に甘えて自分のストレスを弱い相手にぶつけています。「これは子どものためなんだ」といって自分をごまかしながら…。
親は、自分をごまかすのではなく、そのような自分の内面的な真実にしっかり気づいていることが大事です。
「今自分が感情的に叱っているのは、自分のイライラをぶつけているだけなんだ。子どものためというのは嘘なんだ」と気づいていてください。
すると、それに気づくのがだんだん早くなり、子どもにぶつける前に気がつけるようになります。もし、事前に「自分はイライラしている。子どもにぶつけそうだ」と気がつけば、その場を離れたり、気分転換したりできます。
自分の心の動きに気づいていないと、イライラや怒りの衝動に飲み込まれてしまいます。そして、子どもをいたずらに叱りつけてから、ハッと我に返り、悔やむことになります。
今まで子どもをほめて自信を持たせようとしてきたことや、よい親子関係を築こうとしてきた努力なども、すべて水の泡です。自分で積み上げた積み木を自分で崩してしまっているのです。
親野智可等おやのちから
教育評論家
1958年生まれ。公立小学校で23年間教鞭を取り、1~6年すべての担任を経験。経験をいかして発行しているメルマガ「親力で決まる子供の将来」は読者4万5千人を超え、教育系メールマガジンとして最大規模を誇…
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