親にとって思春期・反抗期の子どもとの関係は悩みのタネだと思います。そもそも会話が成立しないという声もよく聞きます。それについて、とても参考になる話を聞いたので紹介します。
田原さん(仮名)は、最近、中1の反抗期の息子との会話が全然なくて悩んでいました。そんなある夜、息子と二人でコンビニに買い物に行きました。並んで歩いていたら、息子が急に部活の人間関係の悩みを話し始めたので、ひたすら共感的に聞きました。
帰宅したらすぐ息子は自分の部屋に入ってしまいました。でも、田原さんがラインで「話してくれてありがとう」と送ったら、「こっちもありがとう」と返事が来ました。笑顔のスタンプもついていて、田原さんはうれしかったそうです。
面と向かっては言えないことだったはずですが、夜で暗かったことや向かい合わせでなく横並びだったことなどが幸いしたらしいとのことでした。買い物という別の目的があったのもよかったかもしれないとのことでした。
電気がなかった昔は、囲炉裏の火など囲みながら、ちょっと薄暗い中でこういう会話ができていたのかもしれません。暗いから他にすることもなかったでしょうし。今は家の中が明るすぎるのかもしれません。
それなら、夜の寝る前には間接照明に切り替えるのもいいかもしれません。子どもが話しやすい雰囲気を演出することで、ちょっとでも会話ができればラッキーですね。
親野智可等おやのちから
教育評論家
本名、杉山桂一。長年の教師経験をもとに、子育て、しつけ、親子関係、勉強法、 学力向上、家庭教育について具体的に提案。 Twitter、YouTube「親力チャンネル」、Blog「親力講座」、メール…
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