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コラム 人権・福祉

2015年01月20日

アフガニスタンの光と影

 アフガニスタン南部カンダハールにある村の様子が目に焼き付いています。 戦場という日常で暮らしている家族の時間の中に、当たり前のように兵士の姿がそこにあり、局地的な戦闘で聞こえてくる銃声が、連日続いていました。

 

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 それでもカンダハールでの暮らしの慣習は数十年まえとほとんど変わっていないと村人から何度も耳にしました。電気やガスが当たり前のように通っている場所は街の中心部に限られており、一歩郊外にでると、水道がないことは当たり前、井戸から水を汲みにいくことが子供たちの大切な仕事となっていました。

 

 村での時間はゆったりとしながらも、生活の糧は農業が大部分を占めており、早朝から家族総出で農作業に精を出す。夕方になると村のいたるところで年配者のお話に若者たちが耳を傾ける井戸端会議が連日ひらかれる。多民族国家であるアフガニスタンでは、地域ごとに部族の伝統にのっとった生活慣習が色濃く引き継がれ、生活の指針であるイスラム教義を大切する敬虔な方々がほとんどであります。

 

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 2014年、新しいアフガニスタンが発足しました。国民選挙で選ばれたアシュラフ・ガニ新大統領のもと、治安復興やイスラム組織タリバーンとの対話路線を舵取りし、戦争のイメージを払拭する成長と安定路線を目指しています。アフガニスタン国内の治安維持や情報管理を伝授してきた多国籍軍ISAF(国際治安支援部隊)の本隊は既にアフガニスタンから撤退し、その権限はアフガニスタン国軍と警察に引き渡されています。今後、新生アフガニスタンをアフガニスタン人がアフガニスタン人の為に統治していく体制を整備することに期待がかかっています。アフガニスタンで暮らす、すべての子供たちに生活の安定と教育の自由が広がることは決しておとぎ話ではありません。新生アフガニスタンの胎動が始まっています。これからもこの国の行末をを見続けていきたいです。

 

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渡部陽一

渡部陽一

渡部陽一わたなべよういち

戦場カメラマン

1972年9月1日、静岡県富士市生まれ。静岡県立富士高等学校 明治学院大学法学部卒業。戦争の悲劇とそこで生活する民の生きた声を体験し、世界の人々に伝えるジャーナリスト。 世界情勢の流れのその瞬間に現場…

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