目次
▲大学での講義風景中(この年はテクノロジーを活用した新規事業提案書作成をテスト課題といたしました。)
みなさま、本日も、連載コラム『ウェブマーケティングに強い社員の育て方』の第9回記事ページにアクセスいただき、ありがとうございます。
改めまして、主にウェブマーケティングのクライアントワークやテクノロジーや未来社会洞察の講師業を生業としている、株式会社イーグッドの榎本晋作と申します。
さて、今回のテーマは「企業の5G時代のデジタルマーケティング対策」の第二弾!
テーマは「5G時代の企業の動画活用」です。
■【前回のおさらい】5G時代になると何が変わるのか?
→一番大きいのは、スマホの形が変わって、ユーザーの動きが変わること
▲「テクノロジー時事解説講座」の2つの5G説明スライド
まず、前回コラム『5Gでウェブマーケティング活動はどのように変化するか?』の要点復習からさせていただきます。
箇条書きにてご紹介させていただきますと、前回は、下記のように主張させていただきました。
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・5Gとは簡単にいうと「超高速インターネット回線」
・ウェブマーケティング的にはスマホが折りたたみスマホになることが肝
・折りたたみスマホは、複数のアプリが同じ画面で同時に使える
・Youtubeやインスタライブを見ながら、ECサイトで商品を購入する可能性あり
・現在の情報ですと本格普及は2022年くらいと思われるので、そこまでに体制を整えるのが大事
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■では、企業は何をすればいいか?
→動画の活用が普及することが予想されますので、社内でのコスパのよい動画配信体制の確立が最重要に。動画が好きな社員を探してください!
▲動画撮影風景(スピード感をアップするためにはスマホで撮影、かつできれば無編集であげられるものがおすすめです。)
ここからが本題です。
上記のことについて、さらに簡潔かつ一言で言うのであれば、「折りたたみスマホ時代に向けて動画活用の体制は整えておきましょう!」という至極単純な主張になります。
では、「体制を整える」とはどういうことか?
これもまた、一言でお伝えします。
「社内で動画を制作できる体制を整えることを推奨します。」
■なぜ、外注ではなく内製した方がよいか?
→動画活用の肝は「スピード感」「オリジナリティ」「量」だからです。
▲榎本晋作のインスタグラム。ストーリーズであげた講義動画を一覧で見れるようにプロフィールにセットアップしています。
「なんで、外注ではダメなのですか?」
という声をよく聞くのですが、この理由は簡単で、
1.スピード感
2.コスト
の2つです。
1.スピード感について
まず、スピード感についてですが、Youtubeのような大規模の動画プラットフォームでは、近年「毎日アップロードが原則か!」のようなスピード感が求められています。
個人的感覚では、必ずしも毎日アップロードが必要だとは思わないのですが、個人や企業、はたまた中田敦彦さんや、キングコングの梶原(カジサック)さんのような現役の芸能人まで進出を果たしており、
「Youtubeはあらゆる猛者たちで、かつ、ほぼ毎日アップロード(しかも、2つ以上のチャンネルを使い分ける)で戦っている場」
であることは確かです。
「毎日アップロードしなければいけない」ということではないのですが、すでに猛者たちが、とんでもないスピード感で戦っている場であることを考えると、其れ相応のスピード感はあるに越したことはないでしょう。
余談でお伝えしますと、かという私も、かつてはブロガーでしたが、軌道に乗るまでは、3ヶ月ほど、毎日4000文字以上のブログ記事を1日2記事更新し続けていました。
そのおかげで、300週以上連続ブログランキング1位を獲得したのですが、これは、本業20%、ブログ80%くらいの配分で勝負したからこその結果だと感じています。
*文字数が多ければいいわけではないのですが、それだけ時間をかけたということが重要です。
2.コストについて
次にコストですが、単純に1ヶ月10本ほど1本10万円で動画を出したとして、
「10(万円)×10(本)=100万/月」
になり、年間で1200万円(+税)のコストになります。
前半と後半をフォーマット化して1本3〜5万円にしたとしても、年間360〜600万円(+税)ということが仮説ベースでも、「これなら、動画専門の社員を雇う方が賢い選択かもしれない」というくらいのコストになってしまいます。
そうであれば、社内で動画チームを立ち上げた方がコスパやスピード感の観点からは、成功率が高めるには有効だと、私は考えます。
*余談ですが、私がイギリスで働いていた頃、ブロガーとしてある程度のインフルエンス力(影響力)を持った後に、日系ベンチャー企業の留学事業部の立ち上げに参画し、広告費ゼロで1ヶ月で黒字化に成功しました。個人の力を企業で活用するためには、今後はYoutuberに限らず、ある程度影響力のあるSNSユーザーを採用してしまうのもありかもしれません。
■どんな動画を配信すればいいか?
→自社のオリジナリティあふれるものを(なるべく個人を出す)
結論から申し上げますと、社内Youtuberもしくは広報部や営業部などでチームを編成し、社内での動画好きな社員が自分たちが出演するのがベターな方法です。
そして、配信内容のキーワードは2つ。
「個人」と「オリジナリティ」です。
まず、個人についてですが、インターネット、特にYoutubeやTwitterなど、自分で発信できるを前提とするSNSは組織より個人が影響力を持ちやすい傾向にあります。
ということから、当たり障りのないものよりも、あなたのビジネス独自の情報を出していくのがおすすめ!
例えば、講演依頼.comですと『社員系教育YouTuberつっちー(土橋昇平)』という社内Youtuberを作り、講演の舞台裏や、実際の講演内容を解説する内容となっています。
かつて、私の敬愛するジャーナリスト「ウォルター・リップマン氏」が
「決定者が見えない決定要因を発信するのが、メディアの役割だ。」
と言っていたのですが、講演者の魅力や舞台裏について紹介することで、依頼者に対して「今まで見えなかった決定要因」を提供しているように感じられます。
■即効性よりも、継続性が成功の鍵
『テクノロジーと未来社会時事解説講座』で、アメリカの人工知能(AI)とロボット活用について解説中の様子
今回までここまでご拝読いただき誠にありがとうございました。
最後に動画活用について、私が考える最重要ポイントについて、伝えさせていただければと思います。
動画活用に限らずなのですが、広告ではないコンテンツの戦いの場合は、「継続性」が最重要になります。
多くの現場で見るのは「1回やってみて、あまり効果がなかったからやめてしまった」「日々の業務が忙しくてやめてしまった」のようなケースです。
即効性が見えないとモチベーションを保つのが難しく、緊急性の高い業務に手を取られて、だんだん動画配信をやめてしまうケース。
何か成果を出すため、そしてクオリティをあげていき、社内で文化まで昇華させるためには、ある程度の継続性が必要だと私は考えています。
習慣化、そして文化として昇華させるためには、「情熱」。
精神論のような話になってしまうのですが、やはり、好奇心旺盛で新しいことをやってみたい(そして教えたがり、配信が好き)な社員さんをリーダーに指名し、自発的に活動してもらえる体制を作れるようにしてみてください。
幹部の方は、モチベーションアップのための声がけやサポートを忘れずに!
今回もご拝読いただきありがとうございました。
次回は、ウェブ広告シリーズの第9弾で「5Gによる動画普及とウェブマーケティング担当者の対応方法」について配信いたします。
*講演依頼.comの榎本晋作のプロフィールページはこちらになります。
(今回のような最新テクノロジーの講演もございます。)
→榎本晋作(株式会社イーグッド 代表取締役/ トリップスタイル株式会社 取締役/ 明星大学 経営学部 非常勤講師)
■今回の記事の補足
動画活用には、このほかに「ライブ配信」や「営業用活用」「インスタストーリーズでの動画配信」など、様々な方法もございます。
この点につきましても、今後、本コラムにて触れていければと思っておりますので、ぜひ、毎月チェックいただけましたら幸いです。
榎本晋作えのもとしんさく
株式会社イーグッド 代表取締役
デジタルマーケター/IT教育者。「未来社会をリードできるビジネスパーソンを育てる」をミッションに、現役事業家、経営者、デジタルマーケターの視点から講演・研修・コンサルティングを実施。 テクノロジ…
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