2015年03月20日

組織内で”女性ルールのメリット”がうまく働かない2つの理由

女性の多い職場では、上司も女性同士も何かと人間関係の悩みが多いようです。カウンセリングや研修、講演での質問では、こんなことが上がってきます。

<管理職(男性)から>
「女性が集まると、すぐに派閥を作りたがる」
「人間関係の相談がほとんどで、仕事に関することと程遠い調整に日々追われている」
「●●さんだけ、ずるいです、と上にあげてくるから、平等感を意識しすぎてしまう」
「育児中の女性のサポートをお互いが快くしてくれない」

<女性たちから>
「仲良くなるのが大変だし、仲良くなったらなったで、面倒なことも」
「先輩女性の機嫌を見ながら仕事をするのに、疲れる」
「お昼ご飯まで一緒に食べたくないが、それを言うと、仲間外れにされそう」
「先輩から感情的に言われて困っている」
「自分だけ目立つと居心地が悪くなるから、あまり張り切らないようにしている」

男性社会は、序列の縦社会、女性社会は横並びのフラットな社会です。それぞれのルールがありますが、そのルールを守らないと認めてもらえないのです。男性が多い職場では、自然と序列ルールで物事が進みますが、女性が多いと横並びルールで動いていきます。

男性は女性のルールが面倒なので、序列型に変えようとしますが、それだとトップダウンになり、かえって反感を買うこともあります。では、女性の多い職場では、どうしたらそれぞれが働きやすくなるのでしょうか。

まず、女性のルールのメリットです。それは、あからさまな上下関係がないこと。また、命令系統、情報共有方法も序列型と違い、「みんなが正しいと思ったこと」「コンセンサスが得られたこと」には、協力的に、あっという間に動き出します。自分の仕事以外のことでも、困っている人がいればお互い協力しあいます。

序列型は「筋を通す」ことを大事にするので、一段階ずつ情報が上がっていき、降りてきますが、そのルールのない横並びの方が、お互いの気持ちと情報共有さえできればスピードが速いのです。つまり、筋を通すよりも、早く(ちゃっちゃと)結果を出したいのです。

そんなメリットのある横並びルールなのに、なぜ女性同士だとうまくいかないことがあるのでしょうか。

うまくいっていない組織を見ていると、以下が原因のように感じられます。

■キーマンとなる女性が不安定でマイナス影響
横並びと言っても、その中で「影響力」となる人は必ず存在します。その人がよい影響か、悪い影響かによって、組織の雰囲気が異なります。特に女性の場合は、その傾向が強いようです。キーマンとなる女性は「社歴が長く、経験が豊富」「共感力が高く、人の心に近づくのが得意」が特徴です。特に2つめに挙げたポイントは大きく、プラスの影響力を持って周囲の心に近づいてくれたらいいのですが、逆だと問題です。
キーマンとなる女性は、より「心」を安定的に「視座」を高く持ってもらう指導育成が必要です。そのためには、その女性にはなんでも情報共有し、高い視点で物事を話すように心がけると、自然と意識が高くなり、よい影響力として周囲に関わってくれることになります。

■仲良くなることを仕事にしている
仕事の目的、期待している役割が明確におろされていないケースです。女性は、男性以上にきちんと言葉で伝えてもらわないと、違う解釈をしたり、異なる認識を持ってしまいます。以前、ある女性が、新しい職場での仕事スタートの際「まずは仲良くならないと!」とおっしゃっていたのですが、ここは学校ではありません。目的は、仕事で認めてもらうこと。もちろんそのために、良好な人間関係構築は必要ですが、過剰なやりとりは必要ありません。また、仲良くなるところから入ると「あの人と仲がいいからやってあげる」というように、仕事の優先順位が大きく狂います。そうならないためには、まずは上司から、具体的にチームの目的、向いている方向性、そのために期待したいこと、やってほしいことを伝えることです。また、一度言ったきりではなく、何度か節目ごとに伝え続けることです。きちんと成果が出れば、そのあとお互いを認め合える存在になることは多いものですし、また、その方が絆が強くなります。

いかがでしょうか?女性を多く抱える上司も女性本人も、上記2点を意識して仕事をすれば、うまくいくのではないでしょうか。