2020年01月10日

「5Gでウェブマーケティング活動はどのように変化するか?」全くあわてる必要はありません。(ウェブマーケティングに強い社員の育て方Vol.8)

デジタルマーケティング研修中の様子

 

みなさま、本日も、連載コラム『ウェブマーケティングに強い社員の育て方』の第8回記事ページにアクセスいただき、ありがとうございます。

改めまして、主にウェブマーケティングのクライアントワークや講師業を生業としている、株式会社イーグッドの榎本晋作と申します。

さて、新年の初回ですが、今回のテーマは2020年大きなニュースとして注目されている「5G(ファイブジー)によるマーケティング活動の変化予測」をお届けできればと思います。

 

■そもそも5Gとは何か?
→超高速インターネット回線と思ってください。難しく考える必要はありません。

5Gによるスマホ動画普及のイメージ

 

そもそも、「5Gとは、何か?」の話になると、

・「5G(ギガ)ではなく、第5世代(5 generationのG)」
・高速/大容量・低遅延・多数同時接続(5Gの3つのポイント
・あらゆる産業のあり方が変わる

などなど、若干、学術的かつ、包括的な話が多いような感じております。

ですので、本記事は、あくまで、「マーケティング活動(主にウェブマーケティング)における変化」をお届けしようと思います。

そのため、今回は、一番ウェブマーケティングに関係してくる「5Gの3つのポイント」のうちの1ポイント「高速/大容量(高速インターネット)」に絞ってお届けさせてください。

*低遅延・多数同時接続は記事の最後に軽く説明をつけさせていただきましたので、そちらにて補足させていただけましたら幸いです。

 

■超高速インターネットになると、ウェブマーケティングはどう変わるのか?→スマホが折りたたみスマホになり、容量の大きな動画のがんがんアップロードされると言われています。

5Gの世界観イメージ写真

 

「結局、5Gでウェブマーケティングはどう変わるのですか?」

と、クリティカルな質問をいただくことが多いので、私なりの見解と予測を、箇条書きにて紹介させていただければと思います。

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・スマホが折りたたみスマホになる(英語ではFolderbale phone)。【☆】
・スマホサイトの形が変わる(スマホの形が変わるので)。【☆】
・折りたたみスマホになるので、2つ以上のアプリが同時に起動できる(これがものすごく重要です。)【☆】
・ライブコマース(ネットの生中継でものを売る)が流行りだすと言われている。
・ライブ配信が当たり前になるので、広報部やデジタルマーケティング部に、ライブ配信会場が必要になる
・社内で、ライブ配信担当スタッフが必要になってくる。
・インスタ・Twitter上で、プライベートなライブ配信が増えだす。
・スマホの形が変わるのでアプリの作り直し・・・・。
(ウェブ制作会社さんが一時的にバブルになる可能性もあり)

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動画関連につきましては、次回お届けさせていただきたいと思っておりますので、今回は、上記の中から【☆】をつけさせていただきました3つについて、1つずつ解説させていただきます。

 

1.スマホが折りたたみスマホになる(英語ではFolderbale phone)について。→サムスンやファーウェイはすでに発表。アップルは、今年9月頃か?どのサイズや形、機能がスタンダードになるかがまだ決まっていないので注意!

いち早くサムスンが発表した折りたたみスマホ「Galaxy Fold SCV44 」日本ではau(KDDI)が独占販売中

*いち早くサムスンが発表した折りたたみスマホ「Galaxy Fold SCV44 」日本ではau(KDDI)が独占販売中(samsung 公式Youtube動画よりスクリーンショット

 

まずは、スマホが折りたたみスマホになる件です。

最初にお伝えしておきますと、「5Gは5G対応のスマホでしか使えません。」(今のiPhone proなどは未対応です)。

世の中の報道からすると、あたかも、今のスマホのままで、すぐに5Gが使えそうな印象を受けることもあるのですが、5Gを使うには、5G対応のスマホの購入がMUSTになります。

そして、大事なのはその5Gスマホの形です。

大容量な高速インターネットということで、5Gスマホでは、「大きな画面で大きな動画を見れる」という点を重視されているyように思います。

それが形になると、今のところ、どのメーカーも必死に開発しているのが「折りたためるスマホ(folderblephone )」です。

あと、これはあくまで、私の見解ですが、もう1つ、折りたたみ化の傾向は、「もうスマホのコモディティ化(あまり変わらない)」の限界への対応だったのかもしれません。

話を5Gに戻すと、

「なんだ、じゃ、スマホが折りたたみになるだけなのね。了解です。」

という声も聞こえてきそうですが、状況はそんなにシンプルではありません。

なぜなら、「この折りたたみスマホ、どこのメーカーの形がスタンダードになるか?」が決まっていないのです。

ですので、今は、このような要素だけ注意しておいてください。

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・縦幅・横幅のサイズは?
・折りたためるだけでなく、後ろにも反り上がるのか?(有機ELディスプレイ)
・アップルとサムスン・フェーウェイなどどこが覇権を握るか?(ここが大事です!特に日本でどれになるか!?)

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実は、昨年、すでに、サムスンやファーウェイ、そしてXiaomi(シャオミ)などが先行して折りたたみスマホは発売しているのですが、アップルはクアルコムとの部品パーツの訴訟問題で5Gスマホに乗り遅れているので、ここの動きには注目です。

アップルは、2020年9月頃に、5Gスマホを発表すると言われていますが、果たして、どのような形になるのか!?

 

2.スマホサイトの形が変わる。→最適なサイトの形を発見するために、海外Youtuberが実際に使ってる動画の確認と、社内で一台購入しておくのがおすすめ。

後ろにもそれ上がるシャオミ(xiaomi)の有機 el ディスプレイ

後ろにも画面がそれあがるシャオミ(xiaomi)の有機 el ディスプレイ。価格帯で、現在、ファーウェイやサムスンよりもリードする中国のケータイメーカーシャオミの動向も注目です。(Youtube「 Checkout Tech」Xiaomi Foldable Phone Hands On | Xiaomi Mix Flex | Xiaomi Dual Flex | Samsung Galaxy fold killerよりスクリーンショット

 

当然といえば、当然かもしれませんが、スマホのサイズや形が変わるので、スマートフォンサイトの形も変わると言われています。

折りたたみスマホの場合、折りたたんでいるうちは、今のスマホサイトよりも、むしろ細長いものもあり、また、開くとタブレットくらいのサイズになったりします。

「なら、タブレットサイトのサイズには対応してるから、うちは大丈夫だよ。」

という声も聞こえてきそうですが、ウェブマーケティングはそんなに甘くありません。

大事なのは、「スマホの形や機能が変わることにより、ユーザーの動き(消費行動)がどう変わるか?」です。

さらに落とし込むと、「ターゲットユーザーがどういう風にスマホサイトを使うようになるか?」で大きく売り上げが変わってしまうのです。

つまり「サイトを見れればいい」という発想では、なかなかこのウェブマーケティングの戦いでは勝利は難しいものなのです。

大事なのは、「最適な折りたたみスマホの形は何か?」をきちんと、テストしながら、見つけていくことです。

おすすめの対応策は2つで「社内で折りたたみスマホを購入して社員やユーザーに実際に使わせてみる(ユーザビリティテスト)」および「海外Youtuberが実際に折りたたみスマホをどう使っているかを見てみる」です。

 

3.<ここが一番重要>折りたたみスマホになるので、2つ以上のアプリが同時に起動できる。→Youtubeなどの動画を見ながら、ECサイトで物を買うようになる。

5Gスマホのマルチアクティブウィンドウイメージ

5Gスマホのマルチアクティブウィンドウイメージ。動画でケーキの作り方を確認しながら、メモを取り、ストップウォッチを使っている。(Youtube「Galaxy Fold Provides A Completely New Way To Use A Smartphone」よりスクリーンショット。

 

最後はマルチアクティブウィンドウ機能です。

簡単にいうと、5Gの折りたたみスマホでは、同時に2つ以上(3つのものもあり)のアプリが起動できます。

「なんだ、パソコンと一緒じゃん。」

とお思いの方も多いと思いますが、ここはおっしゃる通りです。

ただ、あくまで私の個人的な見解になりますが、実は、このマルチアクティブウィンドウが5Gによるウェブマーケティング変化では、一番重要かと考えております。

その理由はシンプルで「動画アプリを見ながら、ECサイトで買い物ができるから」です。

想像してみてください。

今、みなさんは、Youtubeライブで、小倉○子さんがゴルフのクラブを紹介しているのを見ているとします。

 

■今のスマホの場合

1.Youtube閲覧
2.一回Youtubeを離脱(めんどくさい)
3.safariで検索(or Youtubeのリンククリック)
4.ECサイトで中身を見て購入

 

■5Gスマホだと

1.Youtube閲覧
2.Youtubeを見ながらECサイトでお買い物

 

このような工程の違いが生まれてきます。

小さな変化かもしれませんが、意外に、こういう「なんらかのめんどくささがなくなる」というのは、大きな変化を生み出してします。

顕著なところですと、Amazonが1クリック購入の機能をつけているような、あの感覚です。

 

■ただし、焦る必要はありません。→5Gには2種類あり、早い方の5Gの本格普及は2021年以降と言われています。

昨年より開始している「テクノロジー時事解説講座」より

昨年より企業や教育機関向けに開始している「テクノロジー時事解説講座」スライドより

 

ウェブマーケティングに大きな変化をよぶこと間違いなしと言われている5Gですが、私からの5Gに関する最後のメッセージは「焦る必要はない」ということです。

なぜなら、5GにはeLTE(遅い方の5G)とNew RAT(速い方の5G)の2種類があり、このうち、本年、日常に普及を開始するメインはeLTE(遅い方の5G)だからです。

 

*こちらが、NTTドコモの発表している説明です。

NTTドコモの5G実装計画

NTTドコモの5G実装計画。NTTドコモサイトより

 

いち早く対策することにメリットはありますが、大事なのは「ユーザーの動きが変わる時期に合わせて会社のマーケティング活動を変えていくこと」です。

つまり、先端を走るのではなく、「準備を続けて間に合うようにする!」が企業のデジタルマーケティング活動においては最適な5G対策だと私は考えます。

*ちなみに、人工知能やブロックチェーン等も同じです。

5Gによるスマホ変化。まずは一ユーザーとして体感するために、会社で数台、折りたたみスマホを揃えてみるのはいかがでしょうか。

 

今回もご拝読いただきありがとうございました。

次回は、ウェブ広告シリーズの第9弾で「5Gによる動画普及とウェブマーケティング担当者の対応方法」について配信いたします。

*講演依頼.comの榎本晋作のプロフィールページはこちらになります。
(今回のような最新テクノロジーの講演もございます。)

→榎本晋作(株式会社イーグッド 代表取締役/ トリップスタイル株式会社 取締役/ 明星大学 経営学部 非常勤講師)

 

 

■今回の記事の補足

補足1:「低遅延」とは、簡単に言うと、SkypeやGoogle hangoutなどのオンラインMTGがストレスなく行えるようなイメージです。私としては、この低遅延で一番変革が起こりそうなのが、医療業界で、中国ではすでに動物ではありますが、遠隔でロボットで操作しての手術事例も2019年1月にありました。(遠隔でもロボットの動きが遅れないので低遅延)

補足2:「多数同時接続」とは、密集地帯で一気にネットを使っても、接続できるということです。例えば、花火大会やライブ会場で、人が多すぎてネットがつながらなかったことがある人もいるかと思いますが、「もう心配ありません!」という趣旨の話になります。