2014年03月20日

女性がついていきたくなるリーダーとは?

先日、ある企業の打ち合わせで、こんなお話がありました。「うちは営業会社だから、成績のいい人が出世して、管理職になります。やはり、数字も挙げられない人が上に立っても、部下は尊敬できませんから、言うことをきかないでしょう。」

確かにそうかもしれませんが「実は女性には通用しないかもしれない」と、ふっと思いました。

これは、ある営業会社の人事の方がおっしゃっていたのですが、「営業成績が良い人を上にあげていますが、成績が良かった人は、自分が数字を出せる分、部下にも自分と同じことを求めてしまうのか、どんどん部下が潰れていくんです。だからうちの会社は、マネジメントできる人間性かどうかを見るようにして、決して数字だけでは上にあげません。」とのこと。

確かに一昔前は、カリスマ型リーダーが評価され、数字をたたき出す営業マンがトップになるものでしたし、部下は疲弊しながらも、頑張ってついていったのかもしれません。しかし最近は、そこまで耐えられる若手も少なくなっています。

特に顕著に表れるのは、女性部下です。俺についてこい!のカリスマ型リーダーシップは、残念なことに自身には合わない、という女性が多いのです。カリスマ型が全面的に合わないということではなく、以下のような傾向があると要注意です。

1)放任主義。ついてこれる奴はついてこい。頑張りのきかない奴はいらない。
2)褒めない。特にプロセスは、頑張ろうがどうしようが結果が出るまで評価しない。
3)相談しづらい。笑顔がなく、そもそも話しかけづらい。怖い。

さて、冒頭で上げた「尊敬される上司は結果を出してきた人」とおっしゃっていたお話ですが、これも実は、女性からすると必ずしも「結果=尊敬」ではありません。では、女性は何を見て「この人についていこう」、「尊敬する」と思うのか?ですが、見ているものは上司の「ヒューマンスキル」なのです。

女性は、男性以上に人の言動を見ています。どんなに結果が出せている人でも、お客様や部下に対してぞんざいな態度だったり、人によって態度を変えたりするなど、周囲との接し方がフラットかどうか、人として正しいことをしているかをよく見ています。それは、自分に対する接し方だけではありません。むしろ、周囲に対する態度を見ているのかもしれません。結果だけ出せばいい、という時代は終わったのです。そのプロセスで、人として尊敬に値すべき言動を取っていたかをよく見ているのです。

私も女性なので、実はこういった点をよく見ています。どんなに成果が出せる人でも、周囲への思いやりが欠けていたり、上から偉そうにものを言う人、手段を選ばない人などは苦手だなと感じます。

女性のルールは縦社会ではないため、どんなに上下関係があったとしても、人として尊敬できないと感じてしまうと、言うことを聞いてくれなかったり、辞めてしまったりするのです。

実は現在、企業コンサルティングをさせていただく際に、度々人事から上がってくるのが「この上司の下の女性がみんな辞めてしまうんです」というご相談です。すると、どの企業も「この上司」と言われている人は、個人としては優秀だが、強引でヒューマンスキルが課題の人、と同タイプなのです。

言いつくされた例えですが、名選手が名監督ではない、ということです。

女性の育成に力を入れている企業は、このような管理職に頭を悩ませていますし、また当の本人たちも、急に女性部下が自分の下について、しかもどんどん辞めていくことに戸惑っていらっしゃるのではないでしょうか。残念ながら、そういう上司の部下は、女性だけでなく、若手の男性も辞めてしまいます。

リーダーは成果を出さなくてはなりませんが、リーダーシップの正解は時代によって変わっていきます。時代の変化を見ながら、どうやったらイマドキの若手、女性部下が成果を出せるのか?育成方法を変えていく姿勢が、今問われています。