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2016年11月15日

内観する時間を持つ

何かを決意しやり始めても中々継続することが難しい場合があります。
若い頃の私もそうでした。良いアイデアが浮かびチャレンジしようと始めるのですがどうしても継続できなない。会社のプロジェクトで朝の挨拶で爽やかに声を掛け合おうと決めても最初は皆張り切ってやっているのだけどプロジェクトが解散してしまうと段々とやらなくなり元に戻ってしまう。

なぜ、継続が難しいのでしょうか。それは自分の中でそれを行う為の軸がぶれてしまうからと思います。それでは軸をぶれないようにしていくにはどうしたら良いのか。それはその軸がぶれていないかを定期的に見つめ直す「内観」の時間を持つことが大切です。

私にとって内観とは、自分としっかり向き合う時間を持って、心の声に耳を傾け、それに従って素直に生きるということです。自分自身の声が聞けないようでは、他人の声を聞くこともできません。心の声を聞いて何か問題を感じることがあったなら、自分の軸がぶれてしまってる可能性があります。そのような場合には、しっかりと振り返り、考え、どこでそうなってしまったのかを探り当てて、軸を調整しなければいけません。

これは企業も同様で、業績が下がることには、必ず原因があります。その調整をする為にも、組織の長はその軸と言える理念から、仕事の内容や部下の意識が離れてしまってないないか、定期的に振り返る習慣を身につけるべきだと思います。

私は毎朝数分必ず内観する時間を持っております。特に人様の前でお話しさせて頂く機会が多いのでこの時間を心のストレッチにあてているのです。

又それとは別に年に何回か高野山に籠ります。高野山で宿坊に泊まり自然に触れながら静かに内観するのです。不安が膨れ上がった状態では、うまく軸を調整することはできません。お寺で身を清め自然と触れ合い、自然体なった状態で自分を見つめ直すことで、軸の調整が正しくできるのです。よく言われる「パワースポット」の効果とは、そういうことなのかもしれません。

パワーとは、人や場所から得られるものではなく、自分の中から湧き出てくるものなのです。

上田比呂志

上田比呂志

上田比呂志うえだひろし

大人の寺子屋 縁かいな代表

大正時代創業の老舗料亭に生まれる。幼い頃より家業を手伝い、"おもてなし"という、日本文化のDNAを受け継いで育つ。1982年に大手デパート・三越に入社。同社の社内研修制度によりフロリダで開催されたウォ…

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