2010年11月01日

リスクをシュミレーションする能力

 ついこの間「私ってまだまだだなぁ...。」と思ってしまう、苦笑いのちょっと情けない出来事がありました。そんなに大した事柄ではないのですが、その時はよかれと思って取った行動が、結果として思惑とは全然違う方向に行ってしまい、他の人から言わせると「こうなることは予想できたよ」と諭され、要するに私のヨミが甘いというか、世間を知らないというか、そんな類のことです。「分かる。あるある。」と頷いて下さる方がもしかしていらっしゃるかもしれませんが、やはりどんな物事にもビシっと対処できるようになりたいですよね。もっと修行せねば。

 今回私が体験したケースは、自分が少しだけ恥ずかしい思いをしたというだけで終わりましたが、ものによってはそれだけでは済まされない、大きな信用問題に発展することだってあると思います。こうした場合、それを回避するためにはどのような対策を練っておかなければならないのでしょうか。どうやら私自身の今後のシュミレーションも兼ねてしまいますが、考えていきたいと思います。

 今回の私自身のケースではなく、私が外から一部始終を見ていた最近実際にあったケースを題材に取り上げて進めさせて頂きます。

ケース1:
とある方が主催するパーティーに行きました。今日の私は、ゲストではなくスタッフとして参加。パーティーは順調に進んでいき、時間も終盤となったときのこと。そこに遅れてお客様が登場。そのお客様が主催者に、「挨拶がしたいので演台に立たせてくれ。」とお話をされ、主催者は快諾。どうやら以前にその口約束があった様子。パーティーのスタッフ側統括をされている方がその異変に気づき、いきさつを若いスタッフに報告をあげさせると、統括の方が「今回挨拶は遠慮して頂いた方がいい。その方と同業の方々を今回のパーティーではどなたもお招きしていない上に一人だけご挨拶するとなると、後に主催者の方が皆さんに何と言われるか。いくつか祝電が来ているから、それと一緒にその方の祝電をお読みする体で対処しよう。そしてその方も今日会場に来て下さっていますとご紹介だけするから。」と、実に見事な判断。パーティーは流れも雰囲気もよく無事終了しました。

 このケースでポイントとなるのが、スタッフを統括されていた方の存在です。この方は今回初めて主催者側のスタッフとして関わって下さった方でしたが、主催者の立場やパーティーの主旨を本当によく理解されていらっしゃることと、突然来られたお客様に対しても杓子定規にただお断りするのではなく、最大限の配慮を持って当られていたと思います。

もしこの方を統括でお迎えしていないパーティーだったとしたら、若手のスタッフだけでは判断がつかず、おそらく約束通りにパーティーの流れに関係なくご挨拶をされ、パーティーに出席されている方々は「一人だけ営業に来たな。」とか「主催者も何であの人だけを招いているんだ?」と両方の印象があまりよくない結果になってしまったであろうと思います。そしてたいてい私が同じ行動を取ってしまうのが、このケースでいう主催者の動きです。頼まれたことを断れないタイプといいましょうか、「挨拶?全然いいですよ」と、最大限に頼まれたことに対して力を貸したいという気持ちを持つのですが、それが後からどういう結果を招くのか、その時には想像が及ばないのでしょう。

 人の振り見て我が振り直せとはよくいったもので、このケースのように外から人を見ていると、物事を判断するときには必ず全体像をしっかり把握した上で判断を下さなければならないことがわかります。よかれと思っても場当たり的ではダメ!機転の利いた判断を瞬時に下せるようになるためにはある程度経験の回数を積まなければならないと思いますが、自分だけの経験ではなく今回のケースではパーティーを統括して下さった方の振る舞いや、言葉から、他人のケースを客観的に見ることによっても多く吸収し学ぶことができます。

物事に当たる前には必ずたくさんの情報を収集し、目標としたい完成形のイメージをしっかり作り、その中で関わっていく相手の立場と自分の立場の両面から完成形までの行程確認しておく。そしてブレーンとなって頂けるような方を探し、自分の判断がつかないとき、あるいはその場にいないとき、間違った判断をしてしまったときに、リカバリーやフォローが利くよう二重三重にバックアップ体制を取っておくことでしょう。

とても当たり前のことをお話しているようですが、徹底した体制を常に整えておくということは、労力も頭脳も同じくいつも使っている状態であるということなので、なかなか大変であることは間違いありません。意識としてこれを0ベースとして考えられると、これは大きな強みになると思います。私にとってもこれができるようになるまで遠い道のりではありますが、やっていきたいですね。