2011年01月05日

ニーチェに思いを馳せる2011年のはじまり

 2011年の新しい年が明けました。経済問題や雇用問題、外交問題、等々、日本全体が抱える問題は昨年から繰り越されてしまっていますが、新年は誰もが心を新たに再起できるチャンス。私もしっかり目標を立て、座右の銘(という程のものではないですが)、"毎日自分を更新"しながらやっていきたいと思っています。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。

さてそんな折、私の心に響く、今の時期にぴったり合う本と出会いました。昨年末のコラムも一冊の本を題材にさせて頂きましたが、第2弾ということになろうかと思います。是非皆さんにご紹介したくて。『超訳 ニーチェの言葉』です。

 あっという間に読める本です。その中に、頭を打たれたようにガツンっとくるポイントがあって、私はそれを覚えるように何度も繰り返し読みました。読む人それぞれの心の有り様によって響く言葉が違うと思いますし、読み方も、じっくり噛み締めるように読む方もいれば、ラインを引いて後に読み返す方など、人それぞれ分かれると思います。そのようなことを背景に、直接手にとって読んで頂きたいと思うのですが、今回、今の私の心に特に響いた言葉(超訳)を抜粋させて頂きました。


<おじけづいたら負ける>
 「ああ、もう道はない」と思えば、打開の道があったとしても、急に見えなくなるものだ。
 「危ないっ」と思えば、安全な場所はなくなる。
 「これで終わりか」と思い込んだら、終わりの入口に足を差し入れることになる。
 「どうしよう」と思えば、たちまちにしてベストな対処法が見つからなくなる。
 いずれにしても、おじけづいたら負ける、破滅する。
 相手が強すぎるから、事態が今までになく困難だから、状況があまりにも悪すぎるから、逆転できる条件が揃わないから負けるのではない。
 心が恐れを抱き、おじけづいたときに、自分から自然と破滅や敗北の道を選ぶようになってしまうのだ。

 私はいつも講演をさせて頂く中で、"限界は自分の心が作るものだ"という内容をお話しするのですが、これは恩師から教えて頂いた言葉です。競技者であった時、真摯にこの言葉に対して向き合ったように思うのですが、今の過ごし方を振り返り、「人にお話しをしているのに、もしかしたら自分自身が忘れかけているんじゃないか?」と思う節があったので、きっと響いたのでしょう。何事にもおじけづくことなくかく在りたいと思います。

<理想や夢を捨てない>
 理想を捨てるな。自分の魂の中にいる英雄を捨てるな。
 誰でも高みを目指している。理想や夢を持っている。それが過去のことだったと、青春の頃だったと、なつかしむようになってはいけない。
今でも自分を高くすることをあきらめてはならない。
 いつのまにか理想や夢を捨ててしまったりすると、理想や夢を口にする他人や若者を嘲笑する心根を持つようになってしまう。心がそねみや嫉妬だけに染まり、濁ってしまう。向上する力や克己心もまた、一緒に捨て去られてしまう。
 よく生きるために、自分を侮蔑しないためにも、理想や夢を決して捨ててはならない。

 ちょうど1年前から小・中学生にシンクロを教えているのですが、いきいきとした表情で頑張っている子供達を見て、思わず「私もあんな頃があったな...」となつかしむ自分がいます。妬み嫉みまでの感情はないにしても、どこか満たされない小さな空虚があることは否めません。そう。このニーチェの言葉のように、何歳になっても挑戦者であり、今を真っ只中で生きる自分でなければ、と、襟を正される思いでした。その後自ずと日々にどんな行動を取るべきか、わかってきました。

 本当にこの本とはタイムリーな出会いだったと思います。これまで、たくさんの本を読みたいと思うばかりで、実際の読書量は少なかったのですが、その点はようやく少し克服。それによって言葉とも出会いがあることに気づきました。 
2011年.皆様にとって素晴らしい経験の機会が訪れる一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。