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2008年07月15日

活躍できる選手と出来ない選手の明確な違い

活躍できる選手、できない選手には明確な違いがあります。
それは主に考え方や行動、そういったところに表れてくるものなのですが、
今回はその点に触れてみたいと思います。

さて、プロ野球の世界で活躍できる選手とは、
何年も1軍で活躍し、実績を残す選手です。
長く活躍できる選手の長く活躍する理由とは何でしょうか。

故障しない体がある。
故障しにくい体がある。
故障に強い体がある。

では、その体は何から作られているかというと、
【栄養・休養・運動】のバランスです。
この【栄養・休養・運動】のバランスについては、VOL.1で書きましたが、
イチロー選手がこの代表例です。

イチロー選手は、栄養においては、好き嫌いではなく、自分に必要なものを考え、
取り入れ、休養においてもしっかりとした考えを持っていました。
当然、試合で打てないときにストレスがたまっても、飲みすぎたり、
次の日のことを考えないような行動はしません。
常に活躍するために「自分に何が必要か?」を考えて行動していました。

一方、活躍できない選手の考え方と行動はどうでしょうか。
常勝チームの選手と低迷チームの選手で見ていきましょう。
(打撃投手として所属していた)当時、常勝していたオリックスや西武ライオンズと、
低迷していた阪神タイガースには大きな差がありました。

常勝していたチーム内にあるものはというと、「自覚と責任」です。
つまり、「自分に何が必要なのか?」ということを
選手一人ひとりが認識しているのです。
例えば常勝チームでは、控えの選手でも、自分がどの場面で、
どの状況なら試合でチャンスをもらえるか、
その状況を確認しながら、出場を待つ姿があります。
そして、出場をするために準備をするのです。
そこには、指示を待つ姿はありません。

又、結果が伴わないときにも愚痴をこぼさず、
ひたむきに努力する選手がいたりします。
前向きに準備ができる選手は、やはり監督、
コーチもその姿を見ていて応援してくれますし、
結果としてチーム全体に良い空気、良い循環が生まれます。
その反対に低迷しているチームには、
「やらされている感」が選手たちの心の中に蔓延していたりします。
そういった場合、監督・コーチ・選手間の信頼が
うまく築けていない場合がほとんどで、特に、試合出場の機会が少ないと
愚痴をこぼす選手が増え、「何で俺を使わんのや」と、
チームの状況をわかっていない発言をする選手も増えてしまいます。

そして、「自分が何をすべきか?」「何を必要とされているか?」
を一人ひとりが理解しようとせず、とにかく人や物のせいにしている。
チームとしての悪循環が起こってしまうのです。

この一人ひとりの行動と考え方がチームによって、
特に常勝チームと低迷しているチームとで、
随分と変わっていて、それが実際の試合結果にも影響していることを、
僕は実際にいたチームの中でいやと言うほど感じてきました。

キーワードは、常に「自分が何をすべきか?」「何を必要とされているか?」
をいかに考えられるか、という事に尽きるのですが、
そういった考え方ができる選手が結果的に活躍できる選手であり、
そういった選手が集まる集団は本当に強い。

置かれた立場や状況に不満をもつまえに、
まず、自分を伸ばすために何が必要かを自分自身で考えて
行動することのほうが、よほど建設的です。
その考え方ができれば、どんな環境でも、どんな分野でも、
自分を伸ばすことはできるはずだと、僕は思います。
人や物のせいにしないことです。
長く一流として活躍するポイントはそこにあるのです。

次回は、メジャーの選手と日本の選手の違いについて触れたいと思います。
楽しみにしていてください。

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

ベースボールスピリッツ代表

イチロー選手が210安打を達成した時に、イチロー選手の専属打撃投手を務めていたことから“イチローの恋人”としてマスコミに紹介され、以来コメントを依頼されてのテレビ出演多数 。 1999年に中学硬式野…

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