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2010年03月15日

壁に当たった時に振り返れる毎日を送る

 どんな一流選手でも、必ずスランプに陥る時があります。でも、いい選手はスランプの期間が短い。それは、抜け出すための方法をいくつも持っているからです。

 スランプには原因があり、原因を取り除く答えの多くは自分の中にあります。いい選手は、自分がスランプに陥った時に、今自分は何をすべきなのかが分かっています。なぜ、わかるのかと言えば、一つは普段から後で振り返るような練習をしているからです。バッティングなら、バットの出し方、角度、ミートポイントの位置、タイミングなどを感じながら練習をしている。そしていい時の形や感覚を自分の中にしっかりとインプットしているのです。

 これが与えられたメニューをこなしているだけの選手なら、調子を崩しても「自分は何に困っているのか」ということが分かりません。こういう選手は、試合でもヒットが出れば「今日は打てた。よかった!」、ヒットが出なければ「今日は打てなかった。次は頑張ろう!」と思うだけで終わってしまい、積み重ねがありません。だからスランプになった時に戻る地点も分からないのです。

 よく真面目な選手がスランプに陥りやすいと言われますが、性格的なものよりも野球に対する意識や取り組み方の差が大きいと思います。自分が何を考え、どういう練習をしたかを振り返る毎日を送る。そのために野球日記をつけることも一つですが、普段から目的意識をしっかりと持って1日1日を過ごすことが大切なのです。これが突き当たった壁を乗り越える助けにもなってくれるはずです。

 もちろんこれは、野球だけでなく全てのことに通じるでしょう。あなたのスランプを助けるのは、日々のあなたの意識と行動なのだと思うのです。 

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

ベースボールスピリッツ代表

イチロー選手が210安打を達成した時に、イチロー選手の専属打撃投手を務めていたことから“イチローの恋人”としてマスコミに紹介され、以来コメントを依頼されてのテレビ出演多数 。 1999年に中学硬式野…

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