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2009年02月13日

続ける事に意味がある。継続は力なり。

僕と同じ年で一番の球友に、高木浩之という選手がいます。彼は、昨年西武ライオンズを引退しました。そして彼の選手生活は本当に努力の積み重ねそのもの。今回のコラムで少し紹介したいと思います。

彼の初めての打撃練習での印象は、正直、「プロ野球選手としては大丈夫かな」というものでした。当時は、若手のホープ、松井稼頭央という選手にも毎日のように僕は投げており、高木大成、大友、といった若く力のある選手もチームにはいました。その選手達と比べても、力の差は歴然。

しかし、力の差のある中、高木浩之選手の行動は、いつも変わらないのです。自分に何が必要かを考えて、毎日こつこつと練習に励む姿は、本当に頭が下がる思いでした。そしてもう一つ。高木選手はプロ野球選手として14年という長い現役生活を続けました。

その「継続する姿勢」と、派手ではないが与えられた事を堅実にこなすプレースタイルは、次第にチームにとって必要な存在へと、また若手選手のお手本となっていきました。

高木選手は、スタメンの時、スタメンではない時、試合でベンチにいるだけの時があっても、当たり前のように自分のできる事をします。どんなに腐りたくなる心境の時も、決して顔には出しません。そんな姿をチーム全員が感じます。

そうするとその姿を見て若手選手は自分に置き換え、「チームに必要なのは何か」が自然と分かるのです。実際に若手選手は、ベテランの選手や中心になる選手の行動を見て育ちます。

また、そういった雰囲気が守られることで、仕事のしやすい環境がありました。チームの雰囲気はとても大切で、勝敗にも関わるもの。だからこそ、高木浩之選手のように、どんな事があっても一生懸命続けるという選手がチームにいる事自体が非常に良い雰囲気を作り出していたのです。

そしてこの高木選手が14年間築いた努力、継続が第二の人生にも生きており、西武ライオンズの球団に残り、更に自分のできる事、居場所を確実なものにするのだと思います。

「継続は力なり」という言葉があります。僕なりに、継続する事でどのような事が起こるのかを考えてみました。

まず「継続する事」で、自分が、これだけの事をやってきたという自信がもてるようになります。少しの期間ではなく、長く続ける事で、まぐれや偶然ではない、本当の自分の力をつけ、自分の自信が誰にも負けないものになるのです。そうすると、自分の気持ちも揺らがなくなるし、気持ちをコントロールできるようにもなります。気持ちをコントロール出来れば、結果の波は安定します。そして自分の技術や能力を当たり前のように出せるようになるのです。まさに「継続は力なり」ですね。

そして僕にその事を改めて気づかせてくれた高木選手。自分の周りに、プラスの方向に向けてくれる存在がいる事は、自分を向上させてくれるし、感謝すべき事です。高木選手といるとそう感じざるをえません。

奥村幸治

奥村幸治

奥村幸治おくむらこうじ

NPO法人ベースボールスピリッツ理事長

1993年オリックス・ブルーウェーブ(現オリックス・バファローズ)にテスト入団後、翌年にはメジャーリーガーのイチロー選手の専属打撃投手を務める。イチロー選手が210安打を達成したときに、イチローの専属…

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