2015年07月01日

18歳選挙権成立で考えること

 6月で3歳になった息子。その息子をすったもんだの末寝かしつけてからようやく自分の時間です。このコラムも子供が生まれてからはほとんど夜遅くの時間帯に書くことが多くなりました。ちなみに、どんなすったもんだか?を是非聞いて下さい。眠たくなるとまぁ~だだっこになるんです。眠たいくせに寝たら遊べなくなると思うのか「ねむたない~っ(号泣)」「いやや~っ、電気とぅけとく~っ」とベッドに行くのを拒否。「はぁ~(溜息)」と思いながらも、なだめすかしてベッドに横になったら1分経たずに寝息が。「なんじゃそりゃ~!」って感じで笑えます。舌っ足らずの喋り方も可愛くて「おぬし心得とるなぁ」という感じで、これも脱力要素です。朝に来た新聞も結局は日中あまり読めず、夜にニュースを見ながらその部分の新聞を読んだりするという感じです。そんなサイクルの毎日の中、最近気になったニュースは70年ぶりの"選挙権の年齢引き下げ"についてです。

 来年の参議院議員選挙から選挙権の年齢が18歳以上に引き下げられることが今国会で決まりましたが、昨今言われている若者の政治への関心の薄さはこれを機に改善されるのでしょうか?確かに、選挙権を初めて得る18歳、19歳の方々には、「権利があるなら行ってみよう」と一時関心を持たれるだろうと思うのですが、正直のところ、誰に入れていいのかわからない・・・と不安を持っていたり、あるいは誰に入れても一緒のように思えたり、それならばどうせ日曜日はレジャーや課外活動に忙しいのでやめておこうと次第に遠のいてしまいそうな・・。私の考え、少し悲観的でしょうか。それでもこれを、まさに機にしないといけないと思うのです。

 恥ずかしながら、そんな私も選挙権を得た20歳の時に行われた選挙に行ったきりで、それ以降シンクロ選手を28歳まで続けて、日曜日は練習だったり合宿だったり、期日前投票も忙しくて行くことができないなど、理由をつけて棄権していました。実際、本当に地元を合宿や遠征の為に1ヶ月離れているなど物理的に難しいタイミングもありましたが、そこまでの必要性を感じられていなかった部分もあったと思います。何の因果か夫が政治家を志す人で、結婚をした30代になってから投票の大切さ、本当の意味での国民の権利を自覚することとなった訳です。自分達の大切な生活や命を守る政策を私達の代表で考えてくれる人が一体どんな考えを持った人物なのか?どんな行動力を持った人物なのか?どんな責任感のある人物なのか?をしっかり自ら知ろうとしなければならないと思います。

 しかし今回、新聞でも懸念される事柄に少し触れられていましたが、学生に選挙権が与えられるということで、これまで教育と政治は(戦時下における経験から)ある種の距離感を保っていなければならないという観点から、学校でさほど選挙について深く学ぶことはされてきませんでした。私も、参議院は何年おきに選挙か?とか議員内閣制、三権分立とかの文言はテストのための暗記の単語にすぎず、投票に行くことがどのような意味をもつのか?など政治の本質を学生時代に先生から聞くということもなかった記憶があります。これから地方行政、教育委員会、学校が主体となって学生に選挙の意義や模擬選挙などの体験を通じて教えて頂くことになるので、中立性を保った内容で生徒さんに授業を実施するという大変難しい役割を果たされると思いますし、あるいは、政治活動に熱心な先生の場合は、個人の思想が色濃く授業内容に反映されないように、しっかり授業の実施内容を整備していく必要があると思います。

 そしてなんと言っても、選挙法と少年法の両方で"18歳"という一つの区切りの議論が示されていますが、18歳の実年齢と精神年齢の成熟度がしっかりと噛み合っていないといけないということが根本的に必要不可欠だと思います。私も多くの子供達と接する機会がありますが、実際に接していて今の子供達に感じることは、みんなとっても素直でいい子です。しかし、自分の身に降りかかった問題があった場合、自ら考えて解決しようとする力がもう少しあってほしい気がします。社会人になって、それこそ選挙権を持って、誰かの指示でしか動けなかったり、選べなかったりするのは、人生の生き方としてももったいない気がします。そんなこともこんなことも踏まえて、来年の参院選、若い人からお年寄りの方まで全ての民意が反映する、よい選挙になってほしいと思います。