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2020年12月15日

ものの見方で問題解決!その9~ある食品メーカーの研究所編

さて今回はある大手食品メーカーの研究所で研修を行ったときのお話です。食品メーカーはどこでもこうした研究所を持っていますが、ここでの主な仕事は、新たに開発された製品の成分を確かめたり、既存の製品を定期的に検査して異常がないかどうかを調べる、いわゆる品質管理がメインでした。

研修のテーマ:「モチベーションが10倍上がる視点の見つけ方」

依頼の背景・課題:

研究職の方々は、なかなか外の世界と触れることが少なく、少しでも見識を広めてほしいということで今回の研修は企画されました。参加された方々は公募制で、希望者約50名ほどのご参加でした。特に課題があったわけではないようでした。

ものの見方で斬る:

この研修ですが、今振り返ってみると、とても多くの気づきがありましたので、それを共有したいと思います。

まず品質管理の仕事というのは、決まった作業を間違えないようにすることが求められます。決められた検査項目や手順があり、それをきちんと守るのが仕事ですね(そうしないと正しい結果が出ないので)。イメージでいうとゼロがゴールであり、プラスを生むところ(価値メガネ)まで発想がいかないような感じです。また作業の多くは一人でこもってすることが多く、他の人と交わったり、議論や相談をしたりという場が極端に少ないようです。
人は環境によって左右されるとよく言いますが、ずっとこもりっきりで治験作業に向き合っていると、外からの刺激も少なく、必然的に発想も固まり、自由に何かを生み出そうという気持ちが起きにくいのではないでしょうか。社内も静かで、人も相対的におとなしく物音ひとつしないような雰囲気です。

こうした環境において、どうすればやる気をアップすることができるでしょうか。考えられる方法のひとつは、決まりは守りつつ、許される範囲内で創造性を発揮してみることです。たとえば、ふだん行っている検査方法に着目し、新しい方法がないかどうか考えてみる。手順を見直したりすれば、より早く正確な結果が出るかもしれません。別の試薬を使えば、いままで気づかなかった反応があるかもしれません。また一度に多くの試験を並行することができたら、結果を出す時間も半分になるかもしれません。これらはいわゆるカイゼンの視点ですね(カイゼンメガネというのがあってもいいかもしれません)。
また研究職の人たちは、学会などを除けば、周りの人たちから認められたり、ほかの人がやっていることを知る機会も少ないように思うので、職場でのミニ発表会などを設け、一人一人にスポットライトを当たる場を増やすとよいかもしれません。また職場にプロフィールボードを設置し、皆さんの人となりがわかるようにすれば、話のきっかけづくりにもなるでしょう。

今後の展望:

この研究所でみえてきた課題は、ルーティンワークや間違えないのが当たり前の仕事など、創造性を発揮するのが難しい現場すべてに共通するものだと思います。企画やマーケティング、営業など、比較的自由度が高い仕事に比べると、経理や研究職、法務といった仕事は単調でやる気を保つのが難しいようにも思えますが、その条件下でもできることがあるのだということに気づいたよい機会でした。
さて次回は、工場設備用品の輸入販売会社で行った研修で実際にあった、とんでもない発想についてです。どうぞお楽しみに。

川村透

川村透

川村透かわむらとおる

川村透事務所 代表

「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…

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