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2020年02月17日

言葉のリフレーミング

今回は、言葉のリフレーミングについてお話したいと思います。リフレーミング(re-framing)とは、元々ある枠組み(既成概念や思い込みなど)でとらえられていた事象を、別の枠組みでとらえなおし、新しい意味や価値を見出そうとするものです。それをふだんの言葉にも応用しようというのが、言葉のリフレーミングです。

よくある事例ですが、ある手術を受けるときにドクターから「この手術の成功率は20%です」と言われたとき、皆さんならどう受け取るでしょうか。ある人は「ならば8割の場合は失敗するんだ…どうしよう」と思うでしょうが、ある人は「2割も成功するんだ、成功率は高いな、よし頑張ろう」と思うでしょう。成功率20%というのをどう受け取るかによって気持ちがだいぶ変わってきますね。

私たちはつい、物事をマイナスにとらえがちです。特に日本人は、自己評価も低い人が多い。自分を「優柔不断で、話下手で、あきっぽくて…」とこんな具合ですね。しかし、これもとらえ方を変えれば「優柔不断→思慮深い、話下手→聞き上手、あきっぽい→視野が広い」とみることもできませんか。

私にとって最大のリフレーミングは、自分のハンディであった「吃音」のとらえ方でした。 吃音という、緊張してしまってうまく言葉が発せないこの症状は、私にとってのおおきなマイナスでしたが、講師業を始める際、これを自分のセールスコピーにしようと思いたち、それを掲げて初めてお客さんから依頼をいただいたとき、自分のなかで「吃音=マイナス」だったのが「吃音=プラス」に180度転換したのです。それにより、自信もつき、生き方も変わっていきました。

リフレーミングに大切なことは、「あえて意図的に、プラスのとらえ方をみつける」ことです。よく「いやあ忙しくて、時間がなくてさぁ」と言っている人は、知らずのうちに自分の焦点が「自分は忙しい、よって時間はつくれない」というところに行っているので、いつまでたってもその行動を変えることはできません。それを意図的に、「いや時間はつくれる、時間はつくれる」と繰り返し自分に問いかけていれば、「どうやったら時間を作りだせるか」という思考が動き出すのです。

さあ、皆さんも言葉のリフレーミングをしてみませんか。ポイントは「あえて意図的に、プラスのとらえ方をみつける」ことです。

次回は、ものの見方~まとめ編をお送りします。どうぞお楽しみに。

【今回のポイント】
★言葉のリフレーミング
「いまさらやっても遅い」→「いまこそチャンスだ」
「もう方法はない」→「まだできることがある」
「リソースがない」→「どこかから借りてくればいい」
「自分じゃできない」→「人とコラボすればいい」

川村透

川村透

川村透かわむらとおる

川村透事務所 代表

「ものの見方を変える」という視点の転換を切り口に、モチベーションアップ、チームビルディング、リーダーシップ、コミュニケーション、問題解決など様々なテーマで講演、研修を行う。自身の体験と多くの研修・講演…

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