2019年08月20日

見方を変える観点メガネその4:タイムメガネ

タイムメガネ

四つめの観点メガネは、タイムメガネです。タイムメガネとは、時間軸の幅を持って事象をみるメガネです。

私たちは、つい目の前の出来事、起きている瞬間の「いま」だけにとらわれてしまいがちです。お客様からクレームを受けてしまったときなど、焦ってしまって、先が見えなくなり、落ち込んでしまったり。または新入社員で配属希望が経理だったのに、営業部門に配属されてしまったときなど、自分の希望が通らなかったためにやる気をなくしてしまったり…。そんなときはタイムメガネを通して物事を見てみましょう。

クレームが起きてしまった場合

まず、クレームが起きてしまったときですが、クレームでお客様との関係が終わるわけではありません。いや逆にクレームをきっかけにこれまでもより深い信頼関係をつくることができるはず。なので、クレーム発生時点を起点として、これからお客様との信頼関係をつくるストーリーが始まるのだ、と捉えなおすのです。一か月後にお客様がロイヤルカスタマーになっているシナリオを考えてみましょう。

希望していない部署へ配属された新入社員の場合

また、新入社員のケースですが、いまの自分の配属部署だけを考えず、長い目でキャリアを考えてみましょう。会社ですから必ず異動、というものがあります。たとえば3年後に念願の経理部門に異動になったとしましょう。そうしたとき、経理しか知らない経理パーソンと、営業の現場も知っている経理パーソンとでは、どちらが仕事の視野が広いでしょうか。このように、いまの一点だけで物事をとらえず、長い時間の軸で考えるようにすると、息詰まることなく今を乗り越えられるようになります。

ビジネスでも応用ができるタイムメガネ

タイムメガネはビジネスでも応用ができます。たとえば遊園地などのレジャー施設の入場券。一回だけの入場料ですと、ディズニーリゾートなら大人は7400円ですが、年間パスポートでは89,000円です。企業側としては、年間パスポートが売れれば先に大きな金額の売上が立つので望ましいことです。最近はフレンチレストランでも、月3万円払えば何度来ても良いというような売り方をしているところもあるようです。こうした考え方も、時間の幅をお金に変えているタイムメガネの発想といえるでしょう。

時間の幅をうまく使って事象をみるタイムメガネで問題を解決を

急な病気や事故をのぞいては、ほとんどの人は明日人生が終わってしまうことはありません。いま問題が起きても、いまの現状が不本意でも、必ずそれを挽回できる「時間」という方法が誰にも平等に与えられています。いまだけで解決しようとせず、タイムメガネで時間の幅をうまく使って問題を解決してみませんか。

次回は、5つ目の観点メガネ、立場メガネについてです。どうぞお楽しみに。

【今回のポイント】
★タイムメガネ

・いま一点ではなく時間軸の幅をもって物事をとらえるメガネ
<事例>
・クレーム発生で終わりではなく、発生時を起点としてそこからロイヤルカスタマーに転換するシナリオを考えればよい
・いま希望部署の配属でなくても、将来その部署に異動したときにいまの経験が必ずプラスに働くと考える
・ビジネスでは、時間軸の幅をお金にうまく変えている例もある
(レジャーランドの年間パスポート、月額制レストランなど)