2019年07月16日

見方を変える観点メガネその3:環境メガネ

観点メガネの3つ目は環境メガネです。環境メガネは「人やモノそのものを変えずに、周りの環境を変える」メガネです。よくうまくいかないとき、私たちそのもの自身をいじって変えよう、直そうとしますが、まわりの環境を変えることで、その特性が活きたり、活路が開けることがよくあります。

たとえば、英語が得意な人が英語力を生かして仕事をしたいとしましょう。頑張って大手の企業に入ったとしても、周りを見渡すと、皆英語ができる人ばかり。結局自分が目立たず、埋もれてしまう人がたくさんいます。ところが、あえて英語ができる人があまりいない中小企業を選び、そこに入った人は、それこそ英語力が重宝され、活躍の場がすぐに与えられるでしょう。これも本人の力は変わらず、環境を変えたことによるものです。

また、モノにも同じことが言えます。たとえば、日本で高級スイカといえば、せいぜい三千円も出せば高いスイカだなあという印象があります。ところが鳥取県産の「ドバイの太陽」というスイカがあるのですが、これが中近東のアラブの王族や富裕層に大人気で、なんと三万円で売れるのだそうです。もちろん日本でもその値段で売れるかもしれませんが、マーケット(売る場所)を変えるだけで、10倍もの値段で飛ぶように売れるのは驚きですね。

タレントの渡辺直美さんもいまやNYを中心に活躍の場を広げています。もちろん彼女のコメディアンとしての才能もさることながら、もうひとつの理由は、彼女のプラスサイズに自信をもっている生き方が、共感を得ているところもあります。近年アメリカでは、このプラスサイズモデルというジャンルが確立されており、ファッションショーのランウエイを歩いたり、社会的認知度が高くなっています。さすが多様な価値観を受け入れるアメリカですね。彼女自身の大きさは何も変わらなくても、活躍の場(環境)をアメリカおよび世界に変えたことで、彼女自身思いもよらぬ方向に可能性が広がっているに違いありません。

このように、いまの環境で、自分が認められない、モノが売れないなどという場合、どうしても「自分が悪いんじゃないか」「商品が悪いんじゃないか」と、自分やモノ自体に原因を求め、それを変えようとすぐにしてしまいますが、その前に、まわりの環境(文化、場所、マーケット、国など)を変えてみるという発想があると、幅が一つ広がりますね。

次回は観点メガネの4つ目、タイムメガネについてです。どうぞお楽しみに。

【今回のポイント】
★環境メガネ

・自分や商品そのものを変えるのではなく、まわりの環境を変えるメガネ
・そうすることで、新しい可能性が開ける
<事例>
・英語が得意な人→大手企業ではまわりも英語ができるので埋もれてしまうが、逆に英語ができる人がいない中小企業に入れば、活躍の場が多い
・日本では3000円でも高級スイカなのにドバイでは3万円で売れる
・渡辺直美さん→プラスサイズで、アメリカで多くの可能性 など